しごとCHANNEL365【シゴトチャンネルサンロクゴ】

MENU

2ch

【しごとコレクション】

自分に合いそうな仕事・興味の湧く仕事を集める

main.jpg

アパレル販売員

  • 3次産業
  • Border Vol.1
  • アパレル販売員
  • 女性
  • 小売
  • 茨城県央

お客様の見本になれるよう努力を惜しまず頑張っていきたい。

社会に出て働いてみたい

オシャレすることや服に興味があったので、仕事をするなら服飾関係の仕事に就こうと考えて、高校を選ぶ時点で、家政科のある高校を選んで入りました。専門で学べば将来仕事に就いた時に活かせると思ったんです。

高校卒業後は、専門学校に進学して、また勉強するというイメージが沸かなくて。とりあえず社会に出て働いてみたい、という自分の意思のほうが強かったので、就職することにしました。

pic03.jpg
高校時代は、人と話すのが好きで良く友達と遊んでいた。自分で服を作っていた時期も。

抱いていたイメージと現実にギャップ

高校を卒業して、最初に働いた職場は、メンズカジュアルの洋服のみを扱う職場でした。本社から商品が送られてきて、それをお店に並べてお客様に売るという繰り返しで、こなし仕事という感じでした。接客マニュアルも敬語が徹底され、細かな指示があり、お客様一人ひとりに合わせた接客ではなく、誰にでも同じ対応をすることが求められていました。また、女性なのに会社で扱うメンズの服を着用しなければいけなかったり、休憩中も、男性ばかりのフロアだったので落ち着けず、気まずさや不安を感じて、気疲れすることもありました。

私は、アパレル業界に対して「好きな服を着て、好きな服を売る」というイメージがあったんですが、実際にその職場で働いてみて、自分が抱いていたイメージと現実にギャップを感じたんです。売り上げのためだけの接客をして、自分の意思に反することもしなくてはいけないことに、「アパレルはこんなものか」と思ってしまったんですね。それでその会社を辞めました。

仕事を辞めた後は、コーヒーショップでアルバイトをしました。1年働いてみて、そこでも毎日が同じことの繰り返しで、やりがいを感じることができなかったんです。本当にこれでいいのか、一度立ち止まって考えてみたら、「やっぱりアパレル関係の仕事がしたい」と思い、戻ることに決めました。

不安も、職場の人たちに馴染むことで解消

今の会社には、店員募集の告知を見て面接を受けて入りました。置いてある服が好きで、高校時代から通っていたお店だったので、就職が決まった時は、自分の好きなお店で働けるという嬉しさがありました。その反面、自分はここでやっていけるのか不安と緊張もありました。でも、同じ職場の人たちが気さくで明るい人たちだったので、自然に馴染むことができて、そういった不安や緊張は解消されていきました。

勤務時間は10時半~19時半で、接客以外にも、さまざまな事務仕事をこなしています。発注から商品管理、書類の整理などありますが、接客の合間にそれらの処理をします。お店の掃除も、店員で分担してやっています。職場の人間関係は本当に良く、閉店してからもずっと話しているくらい仲は良いですね。

お客様の心理を摘むのは難しい

会社には接客マニュアルがありますが、お客様に失礼がないなら、ある程度自分の自由にさせてもらえます。逆に、お客様に合わせて、失礼のない接客方法などを自分で考えなければいけないので、接客にはとても気を遣います。

ただ立ち寄っただけ、お店の服が好きで買いに来る、店員とのおしゃべりを楽しみに来てくれるなど、年代も目的もさまざまなお客様がいます。同じ言葉でも、年齢・性別によって受け取り方、感じ方は全く違うので、それを相手によって使い分けるようにしています。

お客様は女性ばかりで、同性だと販売しやすいかなと思っていたのですが、意外に難しかったですね。男性の場合は、その身なりでカッコよければパッと買ってしまうんですが、女性はサイズや見た目をとても気にするんだなと、ここの職場で初めて気づかされました。そういうところでうまくお客様の心理をつかまないといけないんですが、これが難しいんです。この人は金額で迷っているのか、サイズで迷っているのか、この服自体が気に入らないのか、それを上手くつかんで話をしないと、お客様が考えていることと、自分の思ったことに食い違いが起こってしまいます。そうなると、お客様の意図を上手に汲んであげられなくて、結果的に、お客様を不快にさせてしまうこともありますからね。そうならないためには、服飾に関する知識や、相手の思っていることを適切に引き出すためのトークスキルが必要になってきます。お客様の心理をつかむまでは時間がかかります。

pic01.jpg
接客の合間に商品を見て、服を整えたりしている。「やっぱり、服を見たり選んだり着たりするのが好きなので楽しいですね。」

自分のため、お客様のためにも努力は惜しまない

自分の頑張りが売り上げを左右します。売れない時はなぜ売れなかったのか、売り上げが伸びた時は何が良かったのかなど考えながら責任を持って仕事をしています。また、自分を頼りに来店してくださるお客様が増えたという形で、結果が目に見えてくるので、自分が努力しないといけない部分が、自然と見えてくるんです。お客様が顔と名前を覚えてくれて「山田さん」って声をかけてもらえると嬉しいですし、その人のために頑張ってきれいにしてあげなきゃ、かわいくしてあげなきゃって思います。自分が精一杯の接客をしたお客様には、満足して帰ってもらいたいですね。お客様に「自分も店員さんみたいになりたい!」と思われるように、努力を惜しまず、見本になれるよう頑張っていきたいです。

社会に出て成長していくこと

アパレル経験は、前の職場も合わせて3年になるんですが、社会人になって考え方が変わりましたね。高校時代は、学校に遅刻してもあまり気にしませんでしたが、今は当然のこととして、時間や約束など最低限のモラルを守るようになり、責任感が強くなりました。仕事をしている時は、体調が悪くても、自分の都合とは関係なくお客様と接しなければいけないので、公私を意識して行動できるようにもなりました。

服飾に関する専門的なことは、高校時代に勉強しましたが、お客様から服に関して、洗濯の仕方、服に使われている繊維について聞かれることもあるので、もう一度勉強し直したいと思っています。

この仕事は、本当にたくさんの人と接することができるし、毎日いろいろなことがあります。たくさんの方から、自分に足りないこと、必要なことを教えてもらっている感じです。そういった日常を送っていると毎日たくさん吸収できることがあって、日々自分の成長を感じています。

pic02.jpg
山田さん自身がセレクトしてきた商品。自分で商品をセレクトできるのも、この仕事の魅力の一つ。