しごとCHANNEL365【シゴトチャンネルサンロクゴ】

MENU

2ch

【しごとコレクション】

自分に合いそうな仕事・興味の湧く仕事を集める

main.jpg

システムエンジニア

くりはら ひろゆき

栗原 浩行さん

24歳・下館第一高等学校出身

  • 3次産業
  • Border Vol.2
  • システムエンジニア
  • 情報通信
  • 男性
  • 茨城県南

柔軟な考えで対応できるように常に向上心を持って成長していきたい

自分が本当に好きなものを

高校時代は、職業や働くことについて考えたことはほとんどありませんでした。ただ、パソコンに興味があったので、情報システムについて学ぶことができる学部に進学しようとは考えていました。でも、情報システムを勉強して何かになりたいという夢を持っていたわけではなく、「大学に進学してその中で何か職業にしていくものを見つけられたらいいな」という気持ちでしたね。

そうして、大学で勉強をしているうちに、システムエンジニア(以下SE)になるのもいいかなと思うようになり、この仕事を目指すようになりました。

お客様の業務改善をサポート

SEの仕事は、多岐にわたるのですが、私が担当している業務は、主にソフトウェア開発と運用後のお客様のサポートが中心です。私たちのお客様は、仕事をより効率よくするために新しいシステムを会社に導入することがほとんどです。SEはお客様の業務改善をサポートする仕事と言えるかもしれません。

システムとは、例えば、インターネットで何かを検索したい時に、検索したいものを入力すると、条件に合ったものだけを表示できるようにするその仕組み自体のことです。パソコンの画面上では全く見えませんが、実は裏ではいろいろなシステムが動いているから検索ができるんですよ。これまでに、不動産屋の物件検索システムや、美容室の顧客管理システムなどつくってきました。

お客様あっての仕事

配属先が決まった時は、同じ部署に同期の社員がいなくて、周りの方とうまくやっていけるか不安がありました。でも、普段からコミュニケーションをたくさん取りながら仕事を進め、定期的に開発メンバーでミーティングを行うことで、わからないことがそのままにならず解決しながら進みます。そのおかげで、すんなり職場に馴染むことができました。頼りになる先輩や上司が周りにいてくれるので心強いというのもあります。

SEは、ずっとパソコンに向かってひたすら仕事をするようなイメージがあったのですが、実際はそんなことはありません。SEもお客様あっての仕事なので、お客様との打合せや、ご要望をしっかり認識するためのコミュニケーションが欠かせない仕事なのです。さらに、商品を納品した後も、トラブル処理や運用サポートをするので、お客様とは長い付き合いをしていきます。

システムを仕上げて納品した後、お客様から実際に使ってみた感想や、私たちがした仕事を誉めていただけることがあるんです。「便利になったよ」とか「ありがとう」という言葉をいただけた時や、自分がつくったものを、喜んで使用してもらえると、苦労してつくって良かった、がんばって良かったなという嬉しさと満足感でいっぱいになりますね。

仕事を始めたばかりの頃は、自分が担当したプログラムが仕様書通りに動き、きちんと仕上げられたことに嬉しさや満足感を感じていましたが、それはSEとしてできて当たり前のことだということに気付きましたね。今は自分が携わった商品を、実際にお客様に使用していただき、満足していただけることがとても嬉しいです。

pic03.jpg
システムエンジニアはただパソコン相手にシステムを作っているのではなくて、お客様との綿密な打合せの上で作業をしています。

イメージを具体化する仕事

システム開発は一人で行うのではなくチームを組んで進めていきます。まずは、お客様の要望通りに作製するために、お客様がイメージするシステムがどのようなものなのかしっかりと聞き出します。そして、そのイメージを具現化するために、いくつもある方法の中でどれがベストなのかをチームで検討しながら、仕様書を作成していきます。その仕様書に基づいて、チームリーダーがメンバーに作業分担を指示し、開発がスタートします。お客様ごとに一からオーダーメイドでつくっていくんです。

一つのシステムを複数の人が機能ごとに分けてつくっていきます。そのため、手順や仕様を予め統一しておかないと、一つに合わせた時に、他の人のプログラムを見ても何をどうつくったのかわからないということが生じてしまいます。仮に自分にしか分からないところがあると、自分がいない時に不具合が生じたら対応できなくなる可能性もあるので、チーム内ではコミュニケーションをしっかり取り、意思統一を図って進めていきます。ズレが生じると、お客様への納品が遅れ、迷惑をかけてしまうこともあるので、システム開発にはチームワークがとても重要なんです。

最終的には、実際にデータを入れて使ってみて、不具合がないか何十通り、何百通りというテストを重ねるんです。そして、お客様のイメージ通りに機能して、初めて提供できる商品として仕上がります。システムによっては一ヶ月でできるものもあれば、何人ものメンバーで何ヶ月もかけてつくり上げていくものまであります。

「確認したつもり」が...

システムをつくる途中で、それを実際に運用するお客様に、簡単なデモンストレーション形式でプログラムを確認していただいた時に、いざ作動させると意図した通りに全然動かないということがあったんです。その中には私がつくった部分もあり、頭の中が真っ白になって冷や汗をかき本当に焦りました。その場は、先輩が「製作途中」ということでフォローしてくれたので、お客様にもご迷惑をかけず無事にデモンストレーションを終えることができました。

事前にしっかりと確認したつもりだったのですが、本当に「確認したつもり」になっていて、ミスを見落としていました。お客様に見せる時、納品する時は、「確認したつもり」ではなくて、テスト・再確認をしっかり行うことが重要だなと改めて感じました。

仕事を始めた頃は、与えられた仕事をこなしていくことに精一杯で、他のことを考える余裕がなかったのですが、そういう経験を通して、今は"お客様のものをつくっている"という責任感を感じながら仕事をしています。

pic01.jpg
不具合の出ないシステムをつくっていくには、日頃からチームのメンバーとのコミュニケーション・意思統一を図っていくことが重要です。

新しい技術への絶えざる勉強

この業界は、技術や様々な製品が日々新しくなっています。その中で、新しいものを吸収するために、勉強し続け、成長し続けていかないと、時代の流れに遅れてしまいます。プロとして最新の技術でプログラムを開発・提供できるようにしていないと、お客様のご要望に応えられなくなってしまいます。お客様から信頼されるパートナーとなれるよう、SEとして柔軟な考えで対応できるように、常に向上心を持って成長していきたいです。

今後、「ソフトウェア開発技術者試験」という国家試験を受験するので、今は、始業時間より早めに出勤してその勉強をしています。その資格を持つと、プログラム開発が何でもできるようになるというわけではないので、今後も日々経験を積んで、将来的には自分がリーダーの立場になった時に、チームをしっかり管理してお客様に満足していただけるサービスを提供していけるようになりたいですね。

pic02.jpg
情報や技術は常に変化していくもの。勉強も欠かせない大事な仕事の一つ。より完璧で高性能なシステムは、日頃の勉強の賜物なんです。