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【しごとコレクション】

自分に合いそうな仕事・興味の湧く仕事を集める

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設計

のさか だい

野坂 大さん

23歳・つくば国際大学高等学校千代田校舎〜神奈川工科大学出身

  • 2次産業
  • Hope Vol.5
  • 機械
  • 男性
  • 茨城県北
  • 製造業
  • 設計

一つのやり方にこだわるといいものができなくなってしまう。こだわることも必要だし、あえて捨てることも必要。

取材者からの紹介

1年半現場を回り、今年から設計を担当しているという野阪さん。製品について一つひとつ丁寧に説明してくださる姿から、仕事や機械に対する真剣な態度や情熱を感じました。プライベートでも車やバイクが趣味だという野阪さんにとって機械は生活の一部で、とても身近なものなのだと感じ、機械音痴な私からはとても羨ましく思いました。これからもその情熱を燃やし続けて、新しい製品を生み出していって欲しいです。

「これはどうなっているんだろう」と考えるのが好き

うちの会社に入ったきっかけは、機械がもともと好きだったからです。勝手に家の家電を分解したりするのが好きで、そこから車や他のものにも興味が広がっていきました。

趣味で車に興味を持ち始めたものの高校は普通科だったので、実際に機械の勉強を始めたのは大学に入ってからです。昔から機械は好きだったのですが、高校まではこういう設計とか機械関係の仕事に将来就きたいなというのも全く考えていませんでした。しかし、就職を考えるようになってから、小さい頃から機械を見て「これはどうなってるんだろう」とか考えたり、「これはこういうふうに作ったほうがいいんじゃないのかな」って考えるのが好きだったので、それを活かせる仕事がいいと思いこの仕事に就きました。

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普通の高校生時代を送っていて学校では機械とは無縁でした。

自分が今何を覚えなければいけないか

本格的に機械について勉強を始めたのは、うちの会社に入社してからです。

設計の仕事を希望して入社したのですが、設計をするために一年半現場で製造に携わってきました。設計をするにも現場を知らなくてはいけないからです。

例えば、うちにはどういう機械があって、どういう加工方法で、この機械ではどこまで精度を出せるかなど、そういうことを覚える必要があるんです。製造の仕事は大変で、技術や感覚を身につけるのは時間がかかります。でも自分の場合はその技術を身につけるのではなくて、あくまで設計に役立つためのものをそこで吸収することを意識して、自分が今何を覚えなければいけないのかというのを常に考えて製造に携わっていました。そして今年から設計を担当できるようになったので、やっとスタートラインに立ったという感じです。

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当社の製品の品質の高さは他社には真似できません。

自分の作った図面が現場を回って製品になる

例えば上司が一つの機械を設計するんですよ。でも、その図面だけでは現場で加工ができないので、一個一個のパーツに分解して、どういうふうに加工すればいいかという図面も作らなくてはいけないんです。ついこの前、その図面を作る作業を自分がやって、その図面が現場を回っていくんです。ちょっとずつ形になってでき上がっていく行程をみると、完成がとても楽しみです。だから今は徐々にやりがいが出てきつつあるという感じですね。

自分の設計したものが、図面から製品となって出来上がってくると、ワクワクしますが、その分プレッシャーもあります。ついこの前も、ちょっと間違いを発見して、走って現場まで行って訂正をしたということがありました。それはどうにか間に合ったんですが、設計の仕事は自分のミスがそのまま製造や製品の完成に影響してしまうので、責任をもってしっかりとした仕事をしなければならないといつも感じています。

社会人になってからは責任の重みが違う

社会人になって変わったことは、寝坊しなくなったことですね(笑)。社会人は時間に対してしっかりしないといけないです。あとは、お金をもらうというのではアルバイトも仕事も同じだと思うんですけど、やっぱり一つひとつの責任というのが違いますよね。アルバイトだったら、何かミスしたらクビになっておしまいだとか、そういう感じですけど、普通の仕事ではそういうわけにはいかないですから。そのミスをしっかり処理し、今度はミスを起こさないようにどうしたらいいかというのを常に考えて改善していかないといけないんです。

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作製した設計図を上司にチェックしていただいています。

柔軟な頭と経験

設計の仕事は形を決めるまでが大変なんです。その形は正解がないんですよ。それはその人の考え方によって形ももちろん変わっていきますし、うちでできる加工方法によっても変わっていきます。場合によっては日々改善されて、もっといいものができてくるというときもあります。それに、コストも考えて、なるべく安い方法でというふうにやっていかなくてはいけないというのもあります。こういうことをずっと考えていると頭が痛くなりますけど、没頭しますね。自分の性格にあっていると思います。

設計の仕事は頭を柔軟にすることが大切です。設計だと、様々な物の見方をすることが求められるので、色んな角度から物事を見られるように心がけています。例えば加工方法とかもそうですし、「こういうふうに加工すればいけるんじゃないの」というのも、どんどん図面に取り入れていかなくてはいけないんです。一つのやり方にこだわってしまうと、いいものができなくなってしまう。こだわることも必要ですし、それをあえて捨てることも必要です。

設計は、経験がものを言う仕事だと思うので、先輩たちに色々話を聞いたりだとか、うちの会社でできる加工技術を把握していることだったりとか、そういうところは一個一個聞いて、頭の中にどんどん入れていかなきゃいけないので、そういうのはやっぱり経験だと思いますね。

一歩先を考える

今の目標は、まず与えられた仕事を普通にこなせるようになることです。その先で、自分で新しいものをどんどん生み出していったりとか、その先の考え、一歩先を考えられるようになりたいなと思います。

具体的な目標は、例えば設計するにも、エアーに関する知識だったり、電気だったり、いろんな知識が必要なので、そういう勉強もしていかないといけないと思っています。

そして、これからいくつになっても自分の考えは持っていたいなって思います。だから、この先も変に会社に染まるんではなくて、会社のやり方に合わせたやり方をしつつ、自分の考えとかやり方をしっかりと持って、仕事をしていきたいと考えています。

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最終的には機械よりも人の目と手で製品を作り上げていきます。

先輩上司から一言

『I ♡NOGAMI.GK』と思えるように、会社が好きで、気持ちよく、心豊かにモノづくり出来る環境でなければお客様から本当に喜んでいただける製品は生み出せないと思います。

教育指針は『志責常行』(シセキジョウコウ)。まず行動。行動するためには常に考える。考えて行動した事に対しては責任を持つ。責任を持って常に考えて行動していれば必ず志が生まれる。それが人財教育です。

逆に自分は彼に対し、志を達成するための環境を与えているか、責任と権限を与えているか、常に考える機会と情報を与えているか、また行動に対して評価してあげているかを常に考えています。そして、野上技研の一員であることへの満足度向上のために上層部が全社員と直接向き合い、各々が成長を実感できる一丸となった組織を作り上げていくための環境(社風)づくりを通し新入社員とも向き合っています。

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