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【しごとコレクション】

自分に合いそうな仕事・興味の湧く仕事を集める

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自動車営業

たさき まさひろ

田崎 真大さん

25歳・勝田高等学校〜茨城キリスト教大学出身

  • 3次産業
  • Hope Vol.5
  • 小売
  • 男性
  • 自動車営業
  • 茨城県北

車を売ったり、点検の予約を取ったりすることも大事。でも、人間関係をつくることも同じくらい重要なんです

取材者からの紹介

インタビュー時もそうでないときも、終始笑顔を絶やさず、ハキハキとお話してくださった田崎さん。取材を通して、お客様とのお付き合いをとても大切に考えられているということが伝わってくる方でした。田崎さんの誕生日に、お店にプレゼントを持ってこられるお客様もいらっしゃるというお話に、思わず納得しました。

子どものころから好きだった事

中学校では野球部に所属していましたが、高校ではとにかく楽しもうと思い特に部活も勉強もやらず自由に遊んでいました。今思うと、少しやっていてもよかったかなとは思いますけどね。進路は、「とりあえず経済学系の大学に行って、将来はサラリーマンになって...」と漠然と考えていました。でも、高校三年生になって改めて考えたとき、当時から話題になっていた福祉の勉強をしてみるのもいいかなと思い、福祉の勉強ができる大学に進学しました。大学三年生のころに就職活動を始めたのですが、自分が働くという実感が湧かなかったので働く姿もイメージできず、まずは色々な仕事を見てみようと思いました。

友達と合同セミナーをたくさん回ってみて、やっぱり子どものころから好きだった車に携わる仕事が一番いいと思ったんです。僕が車好きなのは祖父や叔父の影響で、三歳くらいから車に興味を持ち始めていて、特に祖父が乗っていたスポーツカーが好きでしたね。大学時代には自分の車のように乗っていました。パソコンに向かう事務的な仕事よりも人と話している仕事の方がいいと思ったのもあって、最終的に今の会社で車の営業の仕事をしたいと思いました。

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実際に乗っていただき、一つひとつ丁寧に説明をしています。

接客にマニュアルはない

日々の仕事の段取りは自分で考え、営業に出ていきます。平日は、ほとんどお客様の家を回っていますね。車検などの各種点検のご案内と自動車の調子伺いで、自分の担当するお客様のお宅を定期的に訪問しています。飛び込み営業をすることも、全くない訳ではありません。自分のお客様ではないお宅の車に貼ってある車検のステッカーを見て、インターホンを鳴らして「車検近いですね。ちょっと見えちゃったんです(笑)」と言って、話をしてくることもあります。土日は、お客様のご来店が集中するので、週末は基本的に店舗で接客をして車のご説明や点検受付を行っています。

大学時代に接客のアルバイトをしていたのですが、お客様の応対にマニュアルがあり、お客様とは一回きりのお付き合いという感じでした。でも、今の仕事の接客にマニュアルはありませんし、車をご購入いただくと、その後の点検や車検などでお客様と長く付き合いを続けることができます。それに、ご来店されるお客様にこちらから車のご提案をすることもあるので、人と接する仕事でも違いがあるのを感じます。

自分を知ってもらうことが一番

働き始めのころは、初めてお会いするお客様の家を訪問することに抵抗がありましたね。「何を話せばいいんだろう...」って。最初はなかなか難しくてできないんですよ。玄関口でお会いしても、「この辺を回っています。すみません、失礼します」しか言葉が出てこないんです。本当にそれくらいしか話せなくて、本音を言うと、インターホンを押したあと「出ないでくれ」と願う気持ちもありました。でも、店長からお客様との接し方のアドバイスをいただいたり、前任の先輩からは「あのお客様とは、こういう話をするといいよ」という情報を聞いたりして、数をこなしているうちにだんだん慣れてきました。

お客様とお話をするときは、まず僕のことを話すようにしています。自分の身に置き換えてみても分かると思うんですけれど、相手に質問ばかりされても、なかなか話は進みませんよね。それに、お客様を訪問する目的って、車を売ることや点検の予約というよりは、ただ自分自身を知ってもらうということが一番だと思うんです。だから、挨拶回りみたいな感じで回っています。お客様のお家に上がって、お茶を飲みながら車とは違った雑談をすることもよくあります。点検の予約を取ることは大事なことなんですけれど、人間関係づくりも同じくらい重要なんだと感じますね。仕事なんですけれど、楽しいです。

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子どものころから大好だった車に関われる仕事に就けたので、楽しく仕事しています。

「やっぱり買うよ」というお返事

初めて車を契約していただいたお客様は、今でも印象に残っています。担当地区を割り当てられてまだ3〜4ヶ月で、先輩についてもらったり、アドバイスをもらったりしながら商談していたときのころです。そのお客様は遠方に住んでおり、片道数十分かけてお宅に何度も通っていました。購入を検討していただいていた車は、僕が乗っている車と色も形も全く同じでした。さらに、書類に色々記入するにあたって、色々な情報を聞いていたら誕生日も僕と一緒だと分かったんです。「何か縁があったんですかね(笑)」なんて話をしながら、契約してもらったことを覚えています。

この仕事をしていて嬉しいのは、ご注文をいただいたときです。一回のご来店で決まることもそうですが、通い詰めていただいた結果、「やっぱり買うよ」というお返事をいただけたときは特に嬉しいですね。

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カタログでは伝わらない部分もあるので試乗もお勧めしています。

働くことは生活であり生きがい

「この仕事は人と接することがメインですが、万人に好かれるのは難しいと思うんです。そんなときに、自分自身を知ってもらうために一番頭を使います。「なんか、かみ合わないな」という気持ちが表情に出るとお客様を不快にしてしまうので、話をするときは声のトーンを高くしたり、笑顔になることに気を付けています。その人のイメージって、最初の印象で決まってしまうと思います。社会人になると人付き合いが大切になるので、話すにあたって表情や言葉遣いを意識することが多くなりましたね。それに、仕事をするようになって、時間や約束をきちんと守ることを心がけるようになったことも、社会人としての意識がついていることだと思います。

僕にとって働くことは、日々の生活と生きがいです。仕事は大変だからこそ、自分の余暇を楽しいと感じられると思います。そして、人から頼られる快感も仕事を通して感じています。今後は、車の知識以外に保険のことももっと学ぶべきだと思います。

れからも自分自身のことをお客様によく知ってもらって、「何かあれば田崎に」と言ってもらえるような信頼される人間になりたいです。

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先輩方の様々な営業経験を元に、アドバイスをいただきます。

先輩上司から一言

入社したばかりの新人は、右も左もわからないので、今まで先輩の築いてきたお客様を引き継いで自分のお客様にしてもうらために、まずは、お客様との人間関係づくりをしてもらうようにしています。

何回もお客様のところに顔を見せに行き、接していけば顔を覚えていただけますし、新人の社員にもお客様がついてくれます。お客様は一人ではないので、日々それを続けていくことで、販売や収益につながっていきますね。

彼は入社した当時から笑顔を絶やすことがなかったので、「なかなかいいな」と思っていました。お客様とも関係ができてきて、彼の誕生日のときにもお客様が個人的にプレゼントを持ってきてくれたりとか、バレンタインのときもチョコレートを持ってきたりと、そういうお客様が増えてきましたね。お客様のところに行ったときも、何かしら持たせてくれるんですね。本人の励みにもなると思うし、うれしいですよね。そうやって自分を磨いていって欲しいですね。

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