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【しごとコレクション】

自分に合いそうな仕事・興味の湧く仕事を集める

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酒類食品営業

ひなた しのぶ

日向 忍さん

28歳・下館第二高等学校〜専修大学出身

  • 3次産業
  • Hope Vol.5
  • 卸売
  • 男性
  • 茨城県南
  • 酒類食品営業

外に出て恥ずかしくない人間になりたい

取材者からの紹介

大学卒業後ずっと営業の道を進んで来られた日向さん。笑顔がとても素敵で、場の雰囲気を明るく・和やかにしてくれる方でした。取材の際には「僕なんかが取材対象でいいんんですか?」と謙遜されていましたが、仕事に対しての思いや今後の目標などを熱く語っていただき、濃い内容の取材ができました。

人と話すのが好きだということ

今の仕事に就く前にも営業職に就いていたのですが、家族の都合で地元に戻って来ることになり、転職をすることにし、営業職で勤務形態や家からの距離などの条件が合う会社を探し、今の仕事に就きました。

高校生のときに工場の流れ作業のアルバイトをしたことがあるんですけど、一つの作業に集中することができなくて、「もう無理!」みたいな感じになっちゃいまして(笑)。工場勤務とかでは働けないと思いましたね。それが営業職を選んだ理由でもあります。やはり一番は人と話すのが好きだということですね。人と接したいという気持ちがあって、それが実現できる会社がいいなと思っていたんです。

また、僕の親も卸関係の営業職だったというのもありますね。仕事の話は幼いころからよく聞かされていました。そのころは、まだ子どもなので理解できていなくて「またつまらない話してるな」などと思っていたのですが、それが頭の片隅に残っていて、職業選択の際の判断の材料になったのかもしれないですね。

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新しいお客様との契約成立後は、配送職・事務職の人達とのチームワークで進めます。

気持ちと仕事の間にブレがあった

実は、僕、結構転職してるんですよ。この会社で五社目です。これまでも、証券会社やリフォーム会社などの営業をしていました。何度も転職していたのは、「あれもしたい、これもしたい」と思ったら、「ここに行こう、あそこに行こう」みたいに意識が転々として、自分の気持ちと仕事内容にブレがあったと思っています。

でも、いざ転職となると、そんな簡単に仕事は見つからずスムーズにいきませんでしたね。転職を繰り返していた自分が言うのもなんですけど、転職はせず、一度入った会社でずっと働くのが良いのかもしれません。それに、年を重ねてからの転職は、先輩が年下という状況もあります。僕にも年下の先輩が居ますけど、大変だと思います。

しかし振り返ってみると、転職で積み重ねてきた様々な経験が、自分自身の成長につながっています。お客様との接し方ひとつでも、場数を踏んだことによって自分なりのやり方をみつけることができました。結果、この会社に巡り会って、仲間に恵まれていてとっても居心地が良いです。今思うと、転職して良かったと思えますね。

飲食店がお客様

当社では大手メーカーの商品を扱っています。ビール・焼酎・冷凍食品・みりん・醤油・油・ケチャップ・マヨネーズなど、飲食店で使用する物全般です。メーカーが当社に商品を卸し、当社がお客様である飲食店に品物を売るという仕組みです。僕はその中で営業という、お客様に直接商品を売ってくる仕事をしています。その店の業種・業態・当社側でどの商品を売りたいか・どのくらいの値段の商品がいいか、などを考慮に入れて「こういう商品どうですか」といった感じでお客様に提案をします。

当社の商品を扱っていただいているお客様を守りつつ、まだ当社の商品を扱っていただいていないお客様のところに営業しに行く『新規開拓』の飛び込み営業もやりますね。両方やりますが、やはり飛び込み営業で行く場合の方が、慣れたお客様の所に行く場合よりも気を遣いますね。例えば忙しいときに伺ってしまい、「何でこんな忙しいときに来てんだ!」と怒られて、第一印象が悪くなってしまったら、それを覆すのは大変ですからね。

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スーツを着ると気が引き締まりますね。身だしなみにも気をつけています。

武器は「挨拶」と「笑顔」

お客様と接していて気をつけていることは、まずは「挨拶」です。事務所や応接室とかに入る時と帰る時の挨拶は相当意識します。新規開拓の時は特に。それができてないと、いくら良い商品で提案の仕方が上手であっても、「何かあの人、挨拶しなかったよね」という、その印象だけが相手に残り、うまくいくものもうまくいかなくなってしまうんです。

あとは「笑顔」ですね。以前、「笑顔がいいから笑顔を絶対忘れないほうがいいよ」って言われたことがあったんですよ。それから笑顔を意識しています。笑うことも常に意識しています。それは別に仕事じゃなくても、プライベートでも。笑うことで相手との距離が近くなるので、まずは自分から笑います。

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何十、何百というお酒を販売するので、商品知識を蓄積することは大切です。

怒られた経験がプラスになる

お客様から怒られたこともありますよ。例えば、当社の在庫の関係で商品がお客様の元へ届いていないという時に「何で来ないんだ。うちはこれ使いたいんだ」とものすごい剣幕で怒られることもあります。やっぱり怒られることはつらいですね。ですが、いい意味で取れば、怒ってくれるということは信頼されていることだと思うんです。何かを教えたり何かで怒ったりする理由は、やっぱり気にかけてくれているからです。本当に「もういいや」と思っちゃえば、人間って怒らないんですよ。そこで縁を切って会わなければいい話なので。だから怒ってくれるお客さんの方がありがたいですし、逆にそこからより一層仲良くなる事もできますね。そういった理由で、怒られた経験そのものは僕にとって大きくプラスになっています。

ですが怒られているときは嫌ですけどね。できれば経験したくないです(笑)。

「かっこいい男」になりたい

社会人としての言葉遣い・態度・振る舞いなどは、まだ全くできていないと思う部分がたくさんあります。今はただ若さと勢いで営業しているって感じですね。今の課題は、自分自身を客観的に見ることでそれを意識し、反省と復習を忘れないということです。「これでいいや、もうあれでいいや」となったら、多分そこで自分の成長は止まってしまいます。

営業という職種でなくとも言えると思いますが、人間は仕事をすることで磨かれ、成長します。いろんな人と会いますし、いろんな人と話ができますし、いろんな事を指摘されますし、怒られますし。

僕はそうやって自分自身を磨くことで、かっこいい男になりたいです。仕事もできて遊びもできて、欲を言えば、結婚したら家庭も大事にして、誰に対しても気を遣える、外に出ても恥ずかしくない、かっこいい人間になりたいと思っています。

先輩上司から一言

昔は「習うより慣れろ」といったOJTが中心で、教育プログラム化はされていませんでしたが、今は、営業の同行や、後輩の指導はもちろん、専門知識を覚えることや、様々なセミナーへの参加など、即戦力になってもらえるようカリキュラムを作って実践しています。

彼は、経営者のところに積極的に自分で飛び込んでいきますね。我々いち営業マンというのは正直、経営のことってあまり考えないけど、彼は、そういう方たちから経営のことを学び、経営者のことも考えてる。そういったところへどんどん飛び込んでいっていろんなものを吸収してるのは彼の素晴らしいところですね。彼には店長候補なってほしいですね。もう店長としての力も備わってきてると思います。今までは自分の仕事、自分のお客さん目いっぱいやっていたと思うけど、そろそろ、周囲に気を配り、店長としてのマネジメントの部分もできて欲しい時期ですね。

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