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【しごとコレクション】

自分に合いそうな仕事・興味の湧く仕事を集める

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情報誌 企画・営業

つだ まゆみ

津田 真弓さん

26歳・緑岡高校〜群馬大学出身

  • 3次産業
  • Hope Vol.5
  • 女性
  • 広告
  • 情報誌 企画・営業
  • 茨城県央

お客様のためなら無茶もできる。『あなただから頼むのよ』の言葉が嬉しくて。

取材者からの紹介

一度挫折を味わっている人間は強く、その経験があったからこそ、今の津田さんは、誰よりも自分らしさを大切にしているし、人への愛情を忘れません。職場における凛とした姿は、同時に僕に「働くことの厳しさ」を伝えてくれているような気がしました。過去から現在に至るまで、ありのままの姿を話してくれた津田さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

自分の気持ちに素直になってみた

子どものころから静かな性格で、自由な時間は本や雑誌を読んでることが多かったですね。ただ、部活は中学、高校、大学と剣道をやっていまして、そこで根性を叩きこまれたといいますか、決して、おとなしいだけの子ではなかったなと思っています。高校は進学校でしたので、高卒就職などは一切考えずにそのまま大学に進学しました。

大学卒業後は、物流関係の会社に就職しました。銀座でOLをしてたんです。ネットショッピングの発達から物流のニーズは高まっていましたし、貿易に興味があったことと、海外勤務も可能だったので私の希望に則していました。なので、新卒で今の会社に入ったわけではないんですよね。

ですが、実はその新卒で入った会社を半年で辞めてしまったんです。上司との人間関係が原因だったんですけど、その頃は正直恥ずかしい思いがありました。よく、「いまどきの若者は三年以内に辞める」と言われていますけど、「自分もその一人になってしまった〜」と(笑)。その後、体を休める意味もあって美術館で半年働きました。でも、一日中絵の横に立って、案内をするだけの仕事ではなかなか「自分らしさ」を表現できなくて...。そんな想いを経て、「原点に立ち返って本当にやりたいことをやろう!」って決意したんです。

「本が好き」「もっといろんな人に出会いたい」と、自分の欲求に素直になってみたんです。そんなとき出会ったのがこの仕事でした。

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学生時代も今も剣道が楽しみです。(中央)

「仕事しているなー!」と実感する幸せ

今は企画・営業として仕事をしています。「月刊ぷらざ」という冊子を用いて、水戸にあるたくさんのお店の販売促進のお手伝いをするという仕事です。地域情報誌ですので、広告だけでなく、読者の方に楽しんでもらえるような特集を作ったり、記事を作ったり、編集全体のことをやっています。仕事内容は本当に多岐にわたります。特集を立てて営業をして、カメラマンもやるんですよ。そして取材もして、原稿を作って、集金まで全部責任を持って一人でやります。正直仕事量は多いですが、本当に「仕事してるなー!」という実感が日々あるんですよ。特に私は「編集後記」を書いている時が幸せですね。一ヵ月の締めくくりでもありますし、自分の声が読者の方々に届くといいなって思います。

また、今は課長という立場で仕事をしていますので、部下指導も業務の一つです。新入社員の営業に同行したり、相談に乗ったりというのも大事な仕事です。指導をする上で大切なのは、「自分もその道を歩んできたということを絶対に忘れないこと」です。きっとみんな同じことで悩むと思うんですよ。一年目の人には一年目の悩みがあって、二年目の人には二年目の悩みがあると思うので、自分の経験談を交えながらアドバイスするよう心がけています。そういった中で、「相談しやすい先輩」になれたらいいなって思いますね。「一回聞いたんだから覚えなさい」なんていう人もいるかもしれないけど、私は、「何回でも聞いてくれて良いよ」と伝えます。それが、仕事しやすい環境作りにつながると思うし、強い組織作りにもなると思います。それは結果的にお客様により良いものを提供できる会社につながりますよね。そんな風に会社一丸となって良い冊子を作っていきたいです。

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上司とのコミュニケーションも大切な時間。企画の指導やお客様とのやりとりでの相談などもします。

自分の働きぶりが会社に還元されている

最初の職場では同期が100人もいました。さらに寮にいたこともあって、今思えば、学生のノリが残ってたといいますか、社会人としての切り替えがすぐにできてなかった記憶があります。そういった中で、やはり仕事を通して社会の厳しさを学んでいきました。主にデータ管理や系列会社への電話連絡などを担っていたんですけど、「必ずこの仕事を何時までに仕上げといてね」と言われ、必死に働いて...「これが仕事か...」と思いました。正直、言われた仕事だけをこなす大きい会社の小さな歯車、欠けてもいいような歯車として働いているような気分になってしまったんです。

でも、今は違います。営業の重要な仕事の一つに「集金」があります。言わば私たちの仕事への対価ですよね。これが例えば三万円のお客様だとして、お金を直接手渡しで頂いているから、「この金額が積み重なって、売り上げが伸びて、会社が運営されていくんだな」と実感できるんです。自分の働きぶりが、しっかりと会社に還元されているという実感は、やはりやりがいになりますよ、本当に。「自分もこの会社の一員だ!」「努力の結晶だ!」って(笑)。そういった中で、やはり特に感じるのが職場の仲間の大切さです。本当に周りが良い人ばっかりだから、私も頑張れるんです。特集記事の内容をみんなで考えるときは楽しいですね。その特集のために、「私、取材行ってきます!」って。

でも、仕事を抱えすぎちゃうこともあって、上司に「優先順位をつけてやりなさい。きっとあなたがやらなくてもいい仕事もあるから」って言ってもらえて、すごく肩の荷が下りましたね。今は本当に仲間に恵まれてるなと心から思います

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カメラと携帯は必須アイテム!!

常に「自分らしさ」を大事にしていきたい

やりがいは、お客様からの「津田ちゃん!反響があったよ!」の一言に尽きます。その上に、「あなただから頼むのよ」という言葉をいただいた時は、もう天にも昇る思いですね。お客様のお店が繁盛する嬉しさと、自分の作った原稿と写真で魅力が十分伝わったという嬉しさ。その先に笑顔があるからどんなにつらい仕事でも頑張れるんです。お客様のためなら無茶もできちゃうんです。

私は、働く意味がわかるまで働いていたいと思っています。いろいろな仕事をしたからこそ、常に「自分らしさ」を大事にしていきたい。そういった意味では、私は転職って全然悪いものだとは思いません。大変な仕事ですが、ありのままの自分を精一杯表現できる『いま』という時間をこれからも大切にしていきたいです。

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仕事への意気込みは語り尽くせません。

先輩上司から一言

見た目のソフトな感じとは違って、キッパリとした性格です。私は時々「津田さんは男前な性格だなあ。」と言う時があります。(笑)剣道をやっているくらいですから、道に外れる事は大嫌いなようです。

仕事ぶりも、頼もしい限りです。決められた事はきちんと期日までに仕上げないと気がすまないらしく、時には誰よりも遅くまで残って仕事をしています。後輩の面倒見も良く、お客様の所へ同行して、ご要望に応えられるよう気配りも忘れません。

彼女は我々があまり手を貸さなくても、自分で成長していくタイプだと思っておりますので、これからも今まで同様見守って行きたいと思っています。

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