しごとCHANNEL365【シゴトチャンネルサンロクゴ】

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【しごとコレクション】

自分に合いそうな仕事・興味の湧く仕事を集める

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デザイナー

みやまつ ゆうき

宮松 ゆうきさん

24歳・那珂湊第一高等学校~つくばビジネスカレッジ専門学校出身

  • 3次産業
  • Hope Vol.6
  • デザイナー
  • 女性
  • 広告
  • 茨城県央

一度挫折したことで改めてデザインが好きだと実感。

取材者からの紹介

おとなしそうな印象とは対照的に、「仕事に必要なのは気合と根性!夢は独立!」というたくましい一面も持つ宮松さん。趣味が仕事になったようなものということで、ストレスもご飯を食べて寝てしまえば次の日には忘れてしまっているそう。終始笑いが絶えない和やかな雰囲気の中、彼女の意志の強そうな瞳がとても印象的でした。「本当にデザインが好きなんだ」という気持ちが、ひしひしと伝わってくるインタビューになりました。

高校時代はあまり明るい感じでもなく、かといって優秀でもなく、「一体どういう子なんだろう?」って周りから思われていたと思います(笑)。美術部にいたんですが、デザイン関係に進んだ先輩も全くいなくて、その時は私もデザイナーという道は全く考えていませんでした。ただ、「絵を描いてごはんを食べていけたらいいな」って漠然と思っていたんです。小さい頃から絵を描くことや漫画が好きで、そういう道に進もうってずっと思っていたんですけど、途中で心が折れてしまって…。でも、親の勧めもあり渋々ながらデザインの専門学校に入りました。そして、そこで出会った先輩や先生方の色々な考え方に触れていく中で、改めてデザインの面白さやかっこよさを知り、この道を志しました。

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美術部に所属して、画を書いたりポスターを作成したり。初めて油絵も書きました。(写真右)

専門学校を卒業して最初に広告代理店に就職したのですが、実際の現場は想像以上に過酷なものでした。当時の担当は雑誌の編集業務。あまりの激務に精神的にまいってしまい、心がポキッと折れて退職してしまったんです。デザイナーって花形でかっこいいイメージをお持ちだと思いますが、私もそういうおしゃれなイメージばかりが先行してしまっていたんですね。専門学校時代は先生や先輩がデザインする楽しさを教えてくれて、夢見がちになっていました。でも実際に社会に出て働いてみると、理想と現実の違いに戸惑うことがいっぱいありました。

会社を辞めてからは、アルバイトをして過ごしていたのですが、「やっぱりデザインに関わる仕事がしたい」という気持ちが日に日に強くなりました。そんな時に、メディアセレクトの求人広告を見て応募したのが入社のきっかけです。メディアセレクトでは他の会社に営業業務を委託し、私たちはその営業さんを通してお客様と仕事のやりとりをさせていただいています。私はパチンコ台の上に置く装飾品、台の間に差す札やポスター関係のデザインなど、パチンコ店のお客様を主に担当しています。

この仕事はお客様の中にあるイメージを聞き出すことが、いちばん重要です。お客様が望んでいるイメージと私が頭の中で捉えたイメージとの差を埋めていく作業が、最も難しいところだと思います。また、パチンコ店の仕事では、時間にシビアなご依頼が多いので、苦労することもあります。急な時はその日に「じゃあ作って。何時に出来上がる?」って言われるんです。「1日下さい」って言うと「それだと遅い」という感じのやりとりになります。結構厳しいですよ(笑)。

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ここでの初めての仕事は、ポスターデザインだったのですが、お客様の要望と全く違うことをやってしまったんです。結局はOKサインを出してもらいましたが、痛い思い出でもあります。でも、「デザインは難しいけどやっぱりやりがいはあるな」と感じましたね。

苦労をしても、お客様に「これ気に入ったよ」と言って頂けることが、この仕事を続けていく上でいちばんの原動力になっていると思います。受けた以上はどんな仕事でも手を抜きたくない、抜かないというのが私の信条です。一度挫折をしてデザインから離れた時に、「あらためて自分はデザインが好きなんだ」と思い直せたことが、今の自分を支えていると思います。その経験のおかげで、今の職場では心折れずにやっていけていますね。

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私は何も考えていない気楽な学生でしたが、その時よりも責任感はある程度身についたと思います。でも最近身にしみて思うのは、自分に足りないのはコミュニケーション能力だということですね。会話が上手じゃないと、お客様の要望や考えをうまく引き出せないことを日々感じています。それとこの仕事を続けていくには、何よりも「気合いと根性」が大前提!小手先じゃ何もできないですし、スキルや経験は後からつけられます。高いモチベーションを維持することが全ての源だと感じています。私自身、これといった資格をほとんど持っていないですし…。それよりも気の持ちようが働く上で一番大切だと思います。

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私にとって働くことは、「夢を実現する」ことです。今を頑張れるのは、将来を見据えているから。学生時代からデザイナーになれたら、絶対に実現したい大きな夢がありました。フリーランスの先生が多かったからでしょうか、そのデザイン論に共感したり、その生き方に憧れたり…、先生とのコミュニケーションを通して自ずと「いつかは独立したい」という夢を持つことができたんです。デザイナーとしての考えの礎を作っていただいたという意味でも感謝、感謝です。独立したら、仕事も自分で取って、雑誌に名前が載るようなデザイナーになりたいですし、もっともっと多くの人に自分の作品を見てもらいたい、その将来のために、今仕事を頑張っているという感じです。

そして、人に必要とされる社会人でありたいですね。

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