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【しごとコレクション】

自分に合いそうな仕事・興味の湧く仕事を集める

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靴小売業

たぐち よしひこ

田口 善彦さん

29歳・成立学園高等学校出身

  • 3次産業
  • Hope Vol.9
  • 小売
  • 男性
  • 茨城県西
  • 靴小売業

靴を提供することで、心も治してあげられる人になりたい。

取材者からの紹介

まちの靴屋さんとして親しまれているお店の3代目である田口さん。誠実で真面目であり、言葉の端々から今の仕事に誇りをもっている様子が伝わってきました。使命感をもって仕事をすることの大切さを学ばせていただきました。多くの方が靴の重要性を考えるきっかけになってほしいなと思いました。

お客様に合った靴を

このお店は、単なる靴の販売店ではありません。「シューフィッター」という資格を活かして足の不自由な方や悩みがある方に最適な靴や中敷きの提供をしています。その靴をずっと履いていただくために、靴の修理も行っています。その中で私は今、靴の修理を担当しております。シューフィッターとは靴が身体に及ぼす影響等を医学的観点から勉強し、その知識を活かしてお客様一人ひとりの足に合わせた靴を販売する資格のことです。

この資格には、初級と上級があります(取得するには、靴関連の実務経験3年以上が認定条件)。年齢制限はなくどなたでも受験が可能です。受験の機会は年に数回あり、いずれかに合格すると、シューフィッターを名乗ることができます。

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両親の楽しそうに働く姿

もともと両親が靴屋をやっていたのですが、後を継ごうとは考えていませんでした。だから最初は、靴屋とは関係のない仕事につきました。でも、徐々に「靴屋の仕事をやってみたい」と思うようになったんです。両親が楽しそうに仕事をしている姿に魅力を感じちゃって…。2年前に両親に相談して、今の仕事に就きました。自分から求めてたどり着いた仕事というわけです。当然努力も必要です。学校で靴や医学に関わるような勉強をしていたわけではないので、この仕事を始めてから関連の勉強を始めました。もちろん今も勉強中です。

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喜んでもらえることが嬉しい

実は、この仕事をしていて大変だと思うことが、あんまりないんです。大変だって思うことよりも、楽しいって思うことの方が上回りますね。自分で直した靴を「出来がいいな」と思ったり、お客様に修理した靴をお渡しして喜んでいただけたりしたときはとても嬉しいですし、楽しく感じるときでもあります。靴の修理にいらっしゃったお客様の息子さんの靴を私が修理した時の話です。サービスで靴を磨かせてもらったんです。そうしたら大変喜んでくださって、それ以来頻繁にご来店いただいています。「リピーターになってもらえた喜び」、とってもやりがいを感じましたね。私はお客様に喜んでもらえなければ、仕事とはいえないと思っています。修理をするときは「余りにもきれいになりすぎて、お客様がびっくりする」ということに、こだわりを持っています。だから、かなりの年数履かれた靴を持って来ていただけると、いっそうやる気が出るんです。基本的に、できない修理はないという思いで仕事をやっています。ミシンなどの機械もあるので、靴の表面はもちろん中までボロボロになってしまっても、新しい素材を使ってキッチリと仕上げていきます。近い将来、靴を自作するといったことも可能になるのではないでしょうか。

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靴の力のすばらしさと重要さを知ってほしい

今後は、靴を提供した上で、心も治してあげられる人になりたいと思っています。以前、杖をついてご来店いただいたお客様がいたんですね。修理に加えて、その方の足にきちんと合うように靴の調整もしてあげました。するとあまりの歩きやすさと喜びで、杖をお店に忘れて帰ってしまったんです。しばらくすると、隣町から歩いてこれるくらいに足の状態がよくなって見違えるほど快適な生活を送っていらっしゃる、そんなエピソードもあるんですよ。あらためて「靴の力のすばらしさ」と「靴の重要性」を噛み締めた瞬間でもありましたね。

日本では、まだまだ靴の歴史が浅く、靴に対する重要さがあまり認識されていないと思います。具体的にいうと、少しの痛みであれば我慢してしまうという若い方が特に多いんです。靴と足の関係って大切ですよ。「靴に自分の足を合わせる」のではなくて、「自分の足に靴を合わせる」ことが大事なのです。皆さんにこのことをより意識していただきたいですね。

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もっと多くの人に、この仕事を知ってもらわなければ…

日本は、靴業界が年々小さくなってきています。その一方で、高齢社会が進み、足が悪くなる方はどんどん増えていきます。そういう状況なんです。だからこそ「無くなってはいけない」「もっと多くの人に知ってもらわないといけない」そんな使命感をもって、店舗を増やすことなどを検討しています。また、父が10年前から靴について勉強したい人のために靴の塾を開いており、私もそこに参加しています。受講生の大半は、靴屋を開きたいという目標を持っています。昨年の8月に卒業された方は、医療関係の会社に勤めながら、靴関係の商品や企画に学んだ知識を役立てたいと考えているようでした。

町の小さな靴屋の取り組みが、全国に発信されて、歩くというとっても大事なことに役立ってもらえること、一人でも多くの方に喜んでもらえること、「幸せと健康をお届けできる靴屋でありたい」。そんな想いを胸に、丹精込めた毎日を送っています。

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私の強み・底力

私の強みや底力といえるものはやはり「元気で明るいところ」ではないかと思います。小さいころからスポーツや空手を習っており、明るく元気な性格が身に付きました。こういった性格をしていると、つらい時、落ち込んでいるとき、前向きにプラス思考でいられます。それに人付き合いがうまくいくのではないかと思います。人間関係も明るくしていると人が集まってくると言います。まだまだではありますが、持ち前の明るさで、周りを元気に引っ張っていけるように頑張っていきます。

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学生時代

私の学生時代は、無気力で何をやるにも面倒くさがり屋でした。いつも遊びほうけていてアルバイトをしても長続きしませんでした。勉強もそんな感じでしたね。何か一つの事に夢中に取り組んだことがなく…、なぜ卒業できたのかと思うくらいでした(笑)。