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【しごとコレクション】

自分に合いそうな仕事・興味の湧く仕事を集める

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総合職(採用担当)

たかの ゆか

髙野 友香さん

26歳・牛久栄進高等学校出身

  • 3次産業
  • Border Vol.4
  • 女性
  • 総合商社
  • 総合職(採用担当)
  • 茨城県南

私の仕事は優秀な人材を会社に引き込むことではなくて、学生の就職活動の手助けをすること。それが採用担当の責任。

取材者からの紹介

茨城で生まれ、茨城の大学を卒業して、茨城の企業に就職した生粋の茨城人。カッコイイ女性という言葉がぴったり!プラス思考で積極的で、人を惹きつけるパワーを感じました。また、意思の強さがお話の中からだけではなく、話しぶりや表情からも伝わってきました。私も将来、こんな魅力的な人になりたいと思えるようなとても素敵な方でした。

大好きな天体の勉強がしたい

幼い頃から好きだった宇宙の勉強をしたかったので、高校卒業後の進路については、大学進学しか考えていませんでした。大学で宇宙の講義を受けたときは「大学に入って本当に良かった」と思いましたね。ただ、「宇宙関係の仕事はほとんどない」と教授たちから言われていたので、「色々な道を探さなきゃいけないな」と早いうちから思っていました。

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卒業式の日に親友たちとの1枚。社会人となった今でも、一番の仲良しグループです。

地元で働こう

大学3年次の時に、ある研究所でのインターンシップに参加させてもらいました。とても良い経験になりましたが、「これが私の将来の仕事だ」とは思いませんでした。アルバイトの接客が楽しかったこともあり、「他の道もあるかもしれない」と考え、色々な業種に目を向けるようになりました。

ずっと一つの目標に向かってきたのに、就職で違う分野を選択したら、「夢を諦めた」と思う人もいるかもしれませんね。でも私は、「今までずっと好きなものしか見ていなかったのだから、これを機に他の世界を見てみよう」と、前向きな気持ちで就職活動を始めました。

就職活動を始めた頃は、地元就職にこだわらず、いろいろな会社の説明会に参加しました。世間で言う「東京の大企業」と呼ばれる会社の説明会にも参加しましたが、「立派な会社だ」と思うだけで心に響くものがなく、「何かが違う」という思いがずっとありました。ですが、地元企業の説明会で会社の方針などを聞いた時には、その「何か」がなかったのです。その「何か」とは「価値観」だったのではないかと思います。そこから、「地元で働こう」という気持ちが強くなりました。会社を規模や知名度で選ぶこともできましたが、入社から定年まで働くことを考えたら、価値観の合う会社を選んだ方がいいと思ったのです。

希望とは違う配属に

当社は総合職での採用ですので、営業職にも事務職にもなる可能性があり、私は自分の裁量で仕事が出来る営業職を希望していました。ですが、配属先は人事部。驚いたのと同時に、同期の女の子が私の希望していた営業職へ配属になったので、うらやましくも思いましたね。でも、私は「やるからには文句を言わない」ということを信条にしているので、人事部で出来ることを最大限頑張ろうと思いました。

人事部は、「社員が働きやすい職場」をつくる部門ですので、社内制度や福利厚生などの社員に密着した仕事が多くあります。その中で、現在の私の担当は採用や研修ですが、入社した頃は、自分の担当を持たず先輩の仕事の補佐などをしていました。7月頃には職場にも慣れ、一通り仕事がわかるようになってきましたが、「もっと自分にできることがあるのではないか」と、思うようになりました。

そんな時、ある先輩から「やりたいことや目標があるなら、自分から積極的に動いてアピールする。そうしないと、いつまで経っても何も始まらない。そして、自分から動くからには、その行動に責任を持つように」と言われたのです。

それまでは、言われた仕事だけをしていましたが、先輩の言葉を受けて、自分で仕事を見つけて取り組んでみようと思いました。そこで、自分が数ヶ月前まで学生だったという利点を生かし、内定者へのメールマガジンを企画したのです。自分で立ち上げた企画ですから、もちろん全責任は自分にありますし、苦労も多くありました。ですがその分、仕事に対するやりがいと充実感をとても感じましたね。また、この経験が、採用担当になりたいと思うきっかけにもなりました。

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会社の「顔」

入社半年後に念願が叶い、新卒採用担当になりました。不安はありましたが、必死に臨みました。1年目は、右も左も分からずあっという間に過ぎてしまいましたね。

2、3年目になって、私の仕事は優秀な人材を会社に引き込むことではなく、学生の就職活動の手助けをすることであると思うようになりました。人生のポイントである就職活動で何かしらのアドバイスができて、それがその人にとって何かの糧になるのであれば──。そういった気持ちで仕事をしなければいけない。今は、それが採用担当という名前がついている人の責任だと考えています。

しかしながら、採用担当は会社の「顔」です。つまり、私が話したことが会社のイメージになります。ですので、社会人としての本音やアドバイスは話しますが、私の個人的な考えや意見は控えるようにしています。社会人の先輩としての「顔」と会社の「顔」の線引きが難しいところですね。

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仕事はひとりでできるものではありません。常に、仲間や上司とのミーティングが必要です。

体力と精神力が必要

説明会を一つ開くだけでも大変です。学生はパソコンで少し操作すれば予約もキャンセルもいつでもできますが、企業側の対応はそう簡単ではありません。半年以上前から会場の予約をし、学生には1ヶ月前くらいに告知をし、直前に誰が来るか確認します。事前に作った資料等も間違いが無いか、何度もリハーサルやチェックを行います。また、長い目で一つの仕事を見ていかないと自分で自分の首を絞めることになってしまうので、スケジュール管理が必要不可欠。スケジュールが過密なので体力はもちろん必要ですが、モチベーションを維持するためには精神力も必要です。心が折れて手を抜いてしまったら、学生に100%の説明をできないですよね。私がガイダンスで同じ事を10回言ったとしても10回違う学生が聞くので、一回でも間違えたことを言えばその回の学生は間違ったことを聞いてしまいます。全ての回で同じ内容・同じ質の話をしなくてはいけません。常に100%に近い気持ちで臨んでいます。

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スケジュール帳は社会人の必携アイテム。仕事柄、半年先の予定もすでに書き込まれています。

自分に恥じない人になりたい

これからは、採用の仕事はもちろん、私が関わって入社した人たちが働きやすい職場を作るために若手向けの研修や社内制度などを整えていきたいです。

個人的な目標は、「自分に恥じない人」になること。何かうまくいかなかったことがあった時に、状況や周りのせいにするのではなく、自分にも何かしらの落ち度があったのではないかと考えるようにしています。自身を客観的に見つめ直すことによって、足元に土台ができ、そこから自信も積み重なってくると思います。全てを前向きに捉えることは難しいですが、頑張っている時、悩んでいる時、どんな気持ちの時でも、全て自分なのだと自信を持って言える人になりたいです。

先輩上司から一言

マネージャーとして自分の後任を育てるのも一つの仕事なので、本当は私がやるべき仕事や私がやった方が早く進む仕事でも、髙野さんに対しては「チャレンジ」という意味で、いろいろな仕事を任せるように心がけています。仕事を通して多くの経験をし、新しいことを吸収したり、レベルアップのために幅広く勉強することを身に付けて、今後も成長して下さい。

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