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【しごとコレクション】

自分に合いそうな仕事・興味の湧く仕事を集める

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都市計画コンサルタント

こばやし ひろゆき

小林 博之さん

24歳・水戸工業高等学校〜日本大学出身

  • 3次産業
  • Hope Vol.5
  • 専門・技術サービス
  • 男性
  • 茨城県央
  • 都市計画コンサルタント

自分が社会に貢献しているという実感を得られるのが魅力

取材者からの紹介

今注目を集めている「まちづくり」を仕事としている小林さん。インタビューでは「まちづくり」への真っ直ぐな情熱を感じ、自分たちのまちの未来をこんなに真剣に考えてくれる人がいるということに嬉しさと心強さを感じました。まちの方々の意見を真摯に受け止めてくれる小林さんが手がけたまちが完成するのは何十年も先になりますが、その街並みが今から楽しみです。

茨城という地が自分の「ふるさと」

高校では情報技術科でパソコン関係やIT関係の勉強をしていたのですが、あまりなじめず、いろいろな先生方に相談をさせていただき、土木という分野に大変興味を持ち、土木を勉強できる学科のある大学に進学しました。大学時代に旅行などでさまざまな地域を訪れる中、その地域の街並みや特産物などの地域資源に出会うことによって改めて、茨城という地が自分の『ふるさと』であるという実感が沸きました。また、大学には様々な地域からきた学生がいますが、そういった友人達との日頃の会話では、地元の観光地や言葉のなまりなど地域の特色が話題になります。茨城を離れたことにより、自分が生まれ育った茨城という地を他の地域に自慢できるよう、より魅力のある地へと進化させたいという夢が生まれました。茨城県内でまちづくりという分野を業務にしている会社は本当に少ないのですが、茨城県で探していたら「ミカミ」という会社を見つけ、ここに決めました。

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大学の合格祝いにクラスメイトと。(右)

望ましい将来像を描く仕事

まちづくりと聞いてもイメージしにくいかもしれないのですが、例えば、必要な道路の量や配置など、まち全体を見渡したときに必要なものを必要な量だけ配置するという計画を立てるなどしています。それに加えて景観や少子高齢・福祉社会への対応ということにも気を配りながら、そのまちにとって望ましい将来像を描いていきます。また、図面の作成などを行いながらも、図面では分からないことが多いので、実際に外に出て現地調査を行う時もあり、補足調査として、測量や建物の状況、交通量を調査したりしています。

その他にも、地域住民の方々との意見交換の機会を設けるのも私たちの仕事です。行政の要望と地域住民の期待のどちらも踏まえて合意を得ていくということが一番大切なことですね。

社会に貢献している実感が魅力

この会社に入りたいと思った理由は、社会のために貢献できるからというものでした。自分はそういうものを実感していないと不安になってしまうので、常に社会に貢献していると実感できる仕事がいいなということで決めました。でも入社当初は、まちづくりというものをもっと簡単に考えていましたが、実際はそうではありませんでした。まちづくりは一人ひとりの生活の延長にあり、扱うのは人の家や土地などの個人の財産なんです。そういったところの計画を進めていくわけですから、生半可に計画したら納得してもらえません。「厳しいなぁ」と感じることもありました。

でも、地域の方々や行政の方々の要望に応えていく会社ですから、それがつらいというようには思いません。それが自分たちの仕事ですから、いい提案ができれば皆様に喜んでもらえますし、自分が社会に貢献しているという実感が得られます。そういったものを感じられるところがやっぱり魅力で、やっていてよかったなと思うところですね。

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「早く成長して可能性を提案し続けたい」大きな目標です。

人前に立って話すということ

会社に入って人前で初めて自分の作った資料を説明した時に、緊張してしまい自分でも何を言っているのかわからなくなってしまったことがあります。会社に帰ってから議事録を起こしたんですけど、その議事録を起こす時は苦痛でしたね(笑)。その後上司から、「全部話そうとしなくてもいいから、要点だけしっかり押さえて、そこを説明できればいい。」というアドバイスをもらいました。会社の人がみんな明るい方ばかりで、仕事で多少へこむことがあっても前向きになれるので助かっています。今では人前での説明にもだいぶ慣れました。コンサルタントとして人と話すことが求められる仕事なので、そういった部分では少し自分は成長したと思います。人前に立って話すってことは、簡単なようで難しく、でも、とても重要なことだと思います。

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仕事の必須アイテム。情報を集めつつ、プランを練ります。

早く先輩たちに追いつきたい

今はある地区を手がけていますが、そこは住居が密集していているうえ、木造建築が多く、老朽化も目立ちます。しかも、道路が狭いことによって建て替えが困難な状態なんです。そういった問題を解決できないかという要請がありまして、その解決に役立つ提案をさせていただいています。自分はまだ入社3年目なので、業務のサポートですが、早く自分で一つの業務を最初から最後まで携わりたいと思っています。

この会社は、問題解決型のコンサルタントを目指しているので、顧客の要望に応えることが重要な仕事になってきます。しかし、顧客の質問や要望などを伺ったとき、自分の知識にないことを聞かれてしまうと答えられず、言葉が詰まってしまうことがあります。しかし、先輩たちはすらすら答えられて、そういう対応を見ていると憧れますね。先輩たちはもう一人でバリバリ仕事をこなしていているので、自分も早く先輩たちに追いつきたいと思い、日々勉強しています。

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計画の方向が決まったら計画書作り。上司のアドバイスを受けながら形にしていきます。

古い街並みを守っていく

私は、歴史性を活かしたまちづくりが好きなんですよね。若い人って大規模開発の方に興味を持つことが多いんですけど、自分はどちらかと言うと古い街並みを守っていくようなまちづくりが好きなんです。入社するときの選考で小論文があったんですけど、水戸市出身の僕は、「水戸で京都などの街並みを再現できれば...」というような内容を書きました。水戸は歴史のあるまちなので、それを活かしてまちの活性化を図れたらと考えています。それは難しいかもしれないですが、水戸のまちづくりに対する熟度が高まって、自分たちの街並みに誇りを持って守っていこうという雰囲気が高まってくれればいいなと思っています。

先輩上司から一言

新人の育成は、まずは仕事の実態(内容)をわかってもらうために、現場に積極的に入ってもらいます。先輩社員と一緒にグループを組んだ時は、できるだけ打ち合わせに同行してもらい、彼らのパートを少しずつ広げていきます。最初は作業をお願いし「大丈夫だろう」と判断できれば、次に打ち合わせのストーリー作りをしてもらい、現場に行ってお客様に話をして、どう感じたかを話してもらっています。さらに、社員同士教え合っていかないと、最終的に外に行って話をするときにも自信につながらないので、そういったところを、何か自分のモチベーションというか、上げるような努力をしていこうと時折話をしています。その中で、何か一つ自分の得意分野を見つけてもらい、「僕はここに優位性があるんだ」というところを持ってもらい、自分の自信につなげてほしいですね。小林君は、そういった点でも私たちの期待に応えてくれてるので、非常に頼もしいですね。

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