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【しごとコレクション】

自分に合いそうな仕事・興味の湧く仕事を集める

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家電販売員

しょうの たくし

庄野 拓史さん

25歳・水戸葵陵高等学校出身

  • 3次産業
  • Hope Vol.6
  • 家電販売員
  • 小売
  • 男性
  • 茨城県央

売り上げだけじゃない。他の事もきちんとこなしてこそ、1位なんです。

取材者からの紹介

2009年度ケーズグループ売上NO.1に輝いた庄野さんは、野球やフットサル好きの爽やかなスポーツマン。休みにはお客さんと草野球を見に行ったこともあるそうですよ。販売センスは抜群で、私もテレビを買わされそうになりました(笑)。これが欲しい!と思うのは、商品の魅力をきちんと伝えてくれる魅力的な店員さんがいてこそだと思います。庄野さんの信頼できるお人柄は、短時間のインタビューでも十分伝わってくるものでした。

この仕事との最初の出会いは高校生の時です。当時は単に時給が高いという理由でアルバイトを始めました。高校卒業後、そのまま就職しようとは思わず、大学に進学したんです。でも、1年くらいで辞めちゃって...。「とりあえず働かないと」と思い、アルバイト経験のあったケーズデンキに契約社員として就職しました。業務内容はアルバイトの時と一緒で、商品の品出しや、大きな品物をお客様の車に運ぶお手伝いをしていました。違いと言えば、勤務時間が長くなったくらいです。接客・販売はまだやっていませんでした。ただ、倉庫にいても、レシーバーをつけているとスタッフ同士の連絡内容が聞こえてくるので、売り場の様子が分かるんです。とても販売上手な先輩がいて刺激になりました。レシーバーを通して、お客様から指名が入っている様子を拝聴。土日になると絶え間なく指名が入るので、「何だこの人?すごいな...。」と思い、憧れましたね。それで「自分も接客をやりたい!」と思ったんです。もともと人と話すのは好きだったので、上司に相談したら、売り場に出させてくれるようになりました。それから1年半くらい経ってからですかね、正社員になったのは。

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初めて売り場に出た時はドキドキでした。部活動のおかげで、言葉遣いや礼儀には自信がありましたが、商品知識に関しては「大丈夫かな?」と不安がありました。とにかく商品カタログを見たり、勉強会に行ったり、ネットで調べたりして努力しましたね。まず自分で調べて、それでも分からなかったら先輩に聞く。加えて、売り場での経験を積みながら学んでいきました。素直に人の意見を取り入れるようにもしています。自分の意見にばかり固執していると、それ以上成長はできませんからね。家電の値引交渉の秘訣も店長から教わりました。「値段に満足していただけないときは、ストレートにいくらなら買ってくれるか聞いてしまう。」最初は抵抗がありましたよ(笑)。でもお客様としては安く買いたいし、わざわざ他店に足を運ぶより、その場で決められるのが一番いいと思うんです。そんな風にどんどんお客様のご要望をお聞きする事ができるようになって、成長したなと感じますね。仕事ができる人は素直な人、私はそう思っています。

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接客業はお客様との信頼関係があってこそ。毎日多くのお客様と短い接客時間の中で信頼関係を構築するのは結構難しいものですよ。なので、笑顔に気をつけ、第一印象を大切にしています。ぼーっとしていても良い印象は持っていただけませんからね。当然のことですが、絶対にウソはつきません。信頼関係を築くことは、お客様を信頼することから始まりますから、私も正直になります。また、商品のご案内時には、そのお客様に合った説明を心掛けています。例えばあまり家電に詳しくない方には、難しい言葉は一切使わず、シンプルに説明します。実際に商品を操作しながらとか、絵を描いてできるだけわかり易く説明しています。

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おかげさまで2009年度においてケーズグループ売上第一位になることができました。その後、正直目標がなくなった時期もあったんですが、今は私の後を追いかけてくる後輩がいるので頑張れます。後輩には1位を取らせたくない。根っからの負けず嫌いですからね(笑)。モチベーションを維持するために、短いスパンで目標を持つことにしています。毎日同じことの繰り返しなので、一か月とか一年で見ないで、一日、一時間ごとに「いくら売るぞ」という様にしています。ただ、売上を意識しているからといって、他の仕事を疎かにはできません。商品在庫の管理も、売り場の掃除もすべて社員の仕事です。「あなたは売上は一位だけど、商品管理ができてない」って言われたら、目標にしてもらえない。簡単に言えば、「一位になるなら完璧であれ」。必ずやらないといけないことは、しっかり責任を持ってやっています。

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在庫の管理を終え、本格的に接客業

今後は販売スキルを後輩に教えていくのが課題です。仕事を頼んだ時は、責任を持ってこなしてもらうようにしています。口で説明はしても、手を出しません。本人がやらなければ身に付かないことが多いですから。いつかは管理職になって、部下がきちんと育ち、私がいなくても大丈夫な環境を作っていきたいと考えています。

この会社の「社員を大事にする」という社風のおかげでのびのびと楽しく仕事ができています。楽しく仕事ができるからこそ、お客様にも親切にできるのだと感じています。周りの上司や後輩と「今日はいくら売るぞ」って目標を立てて、みんなで達成したときが、一番楽しさを感じる瞬間ですね。仕事はみんなが協力してやることですから、楽しんだ方がいいなって思います。だから、今がとても楽しいですよ。

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1時間ごとに売上目標を決めてモチベーションを持続する。

先輩上司から一言

庄野君は、向上心とコミュニケーション能力がズバ抜けています。それがあるからこそ、ケーズグループで売上NO.1になれたのだと思います。また、上司の指導やアドバイスを素直に聞き入れ、それを実践できる人材です。現在、庄野君は全店トップの売上を誇っていますが、そのノウハウを後輩社員に指導し、育成することも重要ですので、彼にはぜひ後輩社員のスキルアップのためにいろいろと教えてあげてもらいたいですね!

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