しごとCHANNEL365【シゴトチャンネルサンロクゴ】

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【しごとコレクション】

自分に合いそうな仕事・興味の湧く仕事を集める

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旅館フロント

こせき いずみ

小関 いずみさん

26歳・日立北高等学校〜大妻女子大学短期大学出身

  • 3次産業
  • Hope Vol.6
  • 女性
  • 宿泊
  • 旅館フロント
  • 茨城県北

どんな仕事でも任せてもらえるような信頼される人になりたい

取材者からの紹介

明るさと素敵な笑顔で、その場の雰囲気を和ませてくださる小関さん。その笑顔とやさしさに癒されているお客さんの姿が目に浮かぶようでした。ことばの中からは、接客業に対する強い思いや、今の仕事への楽しさがひしひしと伝わってきました。「信頼される人になりたい」と語る小関さんの目はとてもキラキラしています。僕も「将来こんな大人になりたいな」と思える方です。

実は私、この職場が二回目なんです。中学生の頃コンビニで、アルバイト店員の方が「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」と元気に笑顔で言っている姿を見て、「私もやりたい」って思ったのが、接客業に興味を持ったきっかけです。

短大時代は、接客業とは全く関係のない栄養士になるための勉強をしていました。でもアルバイトは、大好きなコンビニでの接客をしていましたね。「1人で黙々やるよりもいろんな人と会話を楽しめる接客の仕事がやりたい!」という気持ち。それが前の職場を選んだ理由です。

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高校時代は学業と遊びで充実した毎日を送る。その頃の友達とは今でも連絡を取り合ったり遊びに行ったりする仲。(写真中央右)

社会人として働く前までは、接客の仕事はお客様の要望に応えるのが全てだと思っていましたが、実際はそれだけではなかったのです。もちろん売上げも重要になります。仕事に慣れるにつれ、お客様に満足して頂きたいと言う気持ちと、会社の1日1日の売り上げ目標を達成しなくてはならないと言う気持ちの両立が、ともて難しく感じるようになってきました。仕事は、夜遅くまでの営業や売り上げ目標の競争など、入社前に想像していた接客業と違って、体力的にも精神的にも大変なものでした。

しかし、先輩からの温かいアドバイスやお客様の「ありがとう」の一言が、喜びとやる気を起こさせてくださいました。その会社は3年で辞めてしまいましたが、務める中で、接客の楽しさと難しさ、忍耐の大切さを学ぶことができました。「としまや」との出会いは、たまたまハローワークで見つけた求人でした。その時にはもう募集を締め切っていて、紹介していただけなかったので、直接電話をしました。何とか面接して頂き、しかも採用!私の親も利用したことのある旅館だし、知り合いの方の勧めもあって、ここで働こうと決めました。

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現在は、「としまや」のフロントとして、チェックイン・チェックアウト業務、予約電話の対応、さらには、事務もしています。

忙しい時には、何でも屋さんのように、人手の足りていない部門のお手伝いに行きます。仲居さんの料理出しのサポートをすることもありますよ。受付けだけではなく、旅館全体の状況を見る事がとても重要。チェックイン・チェックアウトの時間や、人数・年齢・好み等の情報が、厨房や仲居さんに正確に伝わるように細心の注意を払っています。

フロントは情報の発信源なので、食事の時間等、ひとつでも間違えてしまうと、お客様や周りのスタッフに迷惑をかけてしまいます。そういったところに、この仕事の難しさを感じますね。でも、お客様の「また来たい」という声や、リピーターの方に顔や名前を覚えて頂けた時は、すごく嬉しくなります。「小関さんに会いに来たよ」なんて言われたら、涙を流しちゃいますね(笑)。私の接客ひとつでお客様が喜び、「来て良かったな」「また来たいな」と思って頂けることが、やりがいになります。

お客様の大切な時間をお預かりするのだから、私たちは不手際なく、当たり前のサービスを当たり前以上に提供していかなくてはならないのです。そのための努力を怠らないように、日々精進しています。

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この仕事は、業務を通して多くのことが学べます。相手に不快感を与えない言葉遣いやマナーが身に付くのはもちろん、法事や結納などもやるので、日本古来のしきたり・冠婚葬祭についても詳しくなります。恥ずかしい話、はじめは、分からない事だらけ。でも、徐々に日本の伝統文化にも触れる事ができて、一人前に近づけたと思っています。

仕事以外での楽しみを作るのも大切だと思います。私の場合は、旅行や遠出をすることです。休みをしっかり楽しめるからこそ、頑張れる。仕事が充実しているからこそ、休みを一層楽しめる。いい相互関係が、モチベーションを高めているのかな。

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社会人になって、一番変わったのは、「責任感」です。前の会社で、無断で急に来なくなったり、すぐに辞めてしまったりするスタッフを見てきたこともあり、「自分の行動に責任を持たなきゃ」と実感しています。「嫌だからやらない」ではなく、「ある程度の我慢も必要だ」と思うようになりました。学生時代は、寝てしまっても授業は勝手に進んでいきますが、仕事は、自分がやらなかったら進まないし、周りにも迷惑をかけてしまう…。「責任」の重みを実感する毎日です!責任を果たすことで、お客様にも、会社にも必要とされているって感じられるんです。だから、早く一人前になってどんな仕事でも任せてもらえるような、信頼される人になりたいですね。

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先輩上司から一言

お客様に接する際に私たちは、「言葉遣い」に一番気をつけています。学校を卒業してすぐは、言葉遣いがまだしっかりしていないので、敬語を使えるように教育しています。そしてもうひとつ、顔の表情です。面接に来た小関さんにたまたま会ったんですね。その時に、「すごい笑顔の子だな」って私は思って…、職場に入ってきたら、本当にもっと笑顔で、すごく尊敬できますね。

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