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【しごとコレクション】

自分に合いそうな仕事・興味の湧く仕事を集める

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団体職員(会員サービス課)

やまぐち ゆうすけ

山口 雄介さん

27歳・勝田高等学校〜常磐大学出身

  • 3次産業
  • Hope Vol.6
  • 団体職員
  • 男性
  • 茨城県央
  • 複合サービス

大変なことも「ありがとう」と感謝されることでがんばれる

取材者からの紹介

入職5年目ということで、社会人になったばかりのことはあまり覚えていないと話していた山口さんでしたが、一つ一つの質問に丁寧に答えてくれたのが印象的でした。高校時代は数学が好きだったので、記帳指導に集中して電卓をずっとたたいていることも苦にならないのかもしれません。休日は友達と草野球チームでプレーをして息抜きもしています。取材を通して、丁寧で落ち着いた姿が今の仕事で活きているのだなと感じました。

もともと長男で大学も茨城だったことから地元に就職しようと考えていました。大学生だった当時はガソリンスタンドでアルバイトをしていて、日頃から車と接していたのでカーディーラーに興味がありましたが、人気のある業界でもあり、その希望はかないませんでした。そんななか、大学の就職案内メールにたまたま商工会議所の求人募集があったんです。そこで仕事内容を調べたところ地元の企業を支援し、地域に貢献しているというところに魅力を感じたので、採用試験を受けたところ縁あって、ここで働くことになりました。

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仕事は主に、日本商工会議所の試験の受付窓口や試験の運営、昨年からは製品を輸出する際に必要な原産地証明という貿易関係の証明書の発行手続きもやっています。入社して2年目からは記帳の仕方や年末調整、確定申告の手続きを指導する記帳指導も行っています。

検定試験業務では、試験の申込み受付けや試験運営を行うほか、受験者の個人情報、問題用紙など多くの情報を取り扱っているので、ミスや漏洩がないように細心の注意を払っていますね。大丈夫だと思っても2~3回は確認しています。社会的な信頼をいただいている試験なので、ミスが許されない仕事だと上司や先輩からよく言われました。検定業務に関しての最後の確認は自分がしているので、責任感を持って行っています。当たり前ではあるんですが、確認を何度もするように心がけていますね。

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商工会議所では、職員全員簿記3級を取得しなければならなかったので、入社してから、簿記取得のための勉強と仕事との両立で大変でした。商工会議所は、記帳指導や融資の窓口など簿記の知識を必要とする仕事もあるので、必須の資格なんです。1年目から担当も任されていたので、試験勉強に加えて、仕事をいろいろと覚えるのが大変でしたね。今まで学校で学んだものとは違うものばかりだったので、本当に一からの学びでした。

記帳指導では、商工会議所会員の個人事業所に記帳の仕方から年末調整・確定申告手続きの指導・相談を行っています。会員の事業所や自宅に訪問して指導をさせていただくので、事業主だけではなく、経理を担当している奥さんなどご家族と話す機会もたくさんあります。何回かは先輩と一緒に回って教えてもらいながらやりましたが、その後すぐに一人で任されるようになりました。わからなくなったら電話で聞いたり、一度持って帰って調べたりしていたので、1件の処理に時間がかかり、お客様に対して申し訳ない気持ちでしたね。だから、早く処理できる様になるために先輩に事例をだしてもらって、それを解いたり教えてもらったりしました。今は経験も積んできたので、ほとんどの事はその場で処理できる様になりました。

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記帳指導では、所得税や消費税などが関係してきますので、間違えられないという緊張感を持ってやっています。なので、終わったときに「ありがとう」という感謝の言葉をもらえるととても嬉しいですし、「多少なりとも会員の役に立てているんだ」という実感があります。また、私からお客様に連絡をする前に、「山口さん、今年もよろしくね」とお客様から電話がかかってくることもあって、そういう風に言われるとやりがいのある仕事だなと感じています。

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大前提として働くことは、生きるために必要なことなんじゃないかなと思います。「働かざるもの食うべからず」ということわざがあるように、働かないと食事もとれないですし、生活もできない。その上で、漠然とですが、両親みたいになれたら幸せなのかなって思います。

自分が仕事を始めてみて、両親が当たり前のように仕事や家事をする姿に、すごさを感じました。27年間両親を見てきて、尊敬と感謝の気持ちがあります。

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ある調査で茨城県の認知度の低さが挙げられていることが気になりました。そんな簡単にはいかないと思いますが、茨城県の認知度が少しでも上がるように、企業を支援することで地元の企業さんを元気にしていきたいです。この仕事を通して信頼されるということは嬉しいと感じているので、信頼される人になりたいと思っています。

今後は一番来客の多い窓口の1つで、お客様とお話をする機会も多い融資の仕事をしてみたいと思っています。紹介という立場ですが役に立つアドバイスができるようになりたいですね。そして将来、これまで積んできた様々な経験を活かして、お客様のどんな相談も受けられるようになっていることが夢です。それを通して、ありがとうと感謝されることで、後々「この仕事をしていてよかった」と思えたらいいですね。

先輩上司から一言

山口さんはとても素直な性格。考え方も前向きですし、上司や先輩からのアドバイスや注意も素直に聞く姿勢を持っています。大切なことですね。それをうまく吸収して仕事に活かしているので、これからどんどん伸びて行くと思います。商工会議所は業務が多岐にわたるので、いろいろな仕事を経験して、商工会議所を背負っていってほしいと思っています。また、会員さんから頼られるような人材になってくれることを期待しています。

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