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【しごとコレクション】
自分に合いそうな仕事・興味の湧く仕事を集める
広告企画・営業
ねもと ゆみこ
根本 祐美子さん
27歳・太田第一高等学校〜茨城大学出身
- 3次産業
- Hope Vol.6
- 女性
- 広告
- 広告企画・営業
- 茨城県央
「地元を元気にする」、本を通じてそれができていると日々実感しています。
取材者からの紹介
取材中何度も「私は人見知りなんです」と話していた根本さん。でも、そんなことが全く感じられない人当たりの良い方でした。だからこそ、新規事業で参入した日立の土地でもお客様の厚い信頼を得ているのですね。印象的だったのが、「本を通じて地元を元気にしたい」。その芯のある言葉に共感。この取材を通して「自分も地元に帰って貢献したい」という思いが強くなり、今後の生き方のヒントをもらったような気がしています。
私は今、日立市内にポスティングをしている地域情報誌「ひたっち」の作成に関わっています。具体的には、日立のお店や企業に「広告を載せませんか」「お店にお客さんを呼びませんか」「販促のお手伝いをできることはありませんか」と足を運び、商売繁盛のお手伝いをする営業をやっています。いろんな営業スタイルがあると思いますが、私の場合は、テレアポと飛び込みが主です。また、私を含む主担当の3人で「来月はどんな特集を組もうか」という会議を開いて、記事のテーマや企画も考えています。
「ひたっち」には、創刊から関わっていますが、立ち上げの苦労は想像以上に大きいものでした。広告をどういう体裁で作るか、写真を何点載せるか、サイズをどうするか、文字数は何文字で調整するかなど、全てが手探りのスタートでした。企画が決まると次は日立市内で見つけたお店すべてを訪問し、「新しく日立の情報誌を創刊します」と案内。ご掲載が決まると、取材して原稿を作成し、それをお店の方にチェックしていただきOKをもらう。そのようなことを2カ月くらいでやっていました。今は、ひたっち流の誌面デザインも整い気持ちの余裕もでてきました。当時は本当に大変だったんですよ。振り返ればまだまだ歴史が浅い媒体(2009年11月25日に創刊)なので、知名度が低く、お客さんに話を聞いてもらえず「もういいから帰って」と追い返されてしまう事も多々ありました。でも、挫けないで誠意をもって頑張っていくうちに、口コミでどんどん輪が広がっていき、お話を聞いてくれるお客様が増えていったんです。優しいことばもかけていただけるようになり、最初は嫌だった営業も少しずつ楽しく思えてきました。もちろん、いつもうまくいくわけではありません。いまだに、電話を切られてしまったり、自分のミスで広告主にご迷惑をかけてしまう時もあります。でも、そういうことを通じて、「やっぱり人って会ってみないと分からないし、話してみないと分からない」「とにかくお会いして、仲良くなれる機会をたくさんつくっていこう」という気持ちが強くなってきました。
昔から本が好きで、将来は本を作るような仕事に携わりたいと思っていました。就職活動は、この目標のもと、東京の企業中心で行っていました。ですが、途中でふと地元が頭をよぎったんです。私が生まれたのは常陸太田市という茨城の田舎で、過疎化が進んでいる地域です。県外に出て働く人が多い中、「このままでは自分の故郷が寂れてしまうんじゃないか」「生まれてからずっと暮らしてきたこの地を元気にしなければならないんじゃないかな」って、自ずとそんな使命感が湧いてきたんです。「地元の企業に就職して、何か恩返しをしたい」、就職活動をしていて半年くらい経ったときにそう思い立って、偶然出会ったのが日宣メディックスでした。「本に関わる仕事がしたい」、「地元を元気にしたい」という二つの夢をこの会社は叶えてくれる。今は「ひたっち」を通じてそれができていると日々実感しています。
営業をしている中で、発見がありました。日立の街って、実は面白くて、興味深いお店がたくさんあるんです。他の地域とは違うような、お菓子屋さんだったりパン屋さんだったり…。水戸やひたちなかにあるようなお店と比べても、ちょっと違う面白いものが売っている。「ひそかに人気、気になる~」そんなお店が結構隠れているんです。これって、とってももったいないことですし、もっともっと地域活性のために情報を供給していくべきなんです。みんなのパワーで地域を盛り上げる、そこに「ひたっち」も貢献できたらいいなあと思っています。
最近はこの媒体を通して、「少しずつ地元が盛り上がってきている」と感じています。
新規のお店に伺っても、「あ、これ知ってるよ」と言われることが増えてきました。「出してみたら良い効果があった」とか、「いろんな人が読んでいるから、すごくお店の知名度が上がるよね」というような評判も聞けるようになりました。これって本当に嬉しいことですよ。創刊当時の苦労なんて吹っ飛んじゃいますね(笑)。受け入れて頂ける喜び、いろんな意味で私の宝物ですね。
今後は「ひたっち」の内容をさらに充実させて、もっと多くの読者に使ってもらいたいです。さらに、他の地域でも同じような地域情報誌を出したいと考えています。他の市町村も地域活性化のための生活情報誌を望んでいると思うんです。それこそ私の地元常陸太田市も同じで、「ひたっち」の話をするたびに「常陸太田にはないのか」って言われます。今は、水戸市やつくば市中心で情報誌が台頭しています。せっかく、夢を実現できる企業に就職したのだからたくさん勉強して、頑張っていきたい。そして茨城全体を元気にしたいと思っています。
先輩上司から一言
どんな仕事でも、本人のやる気を伸ばしてあげることが大切です。その意味でも本人が一番好きなことを上手く実践できる環境づくりを心がけています。彼女は人のために労力を費やせる人です。お客様目線で考えたり提案できたりします。人への優しさを持っているんですね。だから、彼女はお客様からの紹介が非常に多いんですよ。信頼につながっている証拠ですよね。これからも自分の理想を追求し、努力してもらいたいですね。