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【しごとコレクション】

自分に合いそうな仕事・興味の湧く仕事を集める

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カスタマーエンジニア

とよだ しょうこ

豊田 祥子さん

23歳・古河第二高等学校出身

  • 3次産業
  • Hope Vol.6
  • カスタマーエンジニア
  • 女性
  • 物品賃貸
  • 茨城県西

支えてくれる上司の存在が、この仕事を続けれらる一番の理由。

取材者からの紹介

こちらまで笑顔にしてくれるような元気と、明るさの絶えない豊田さんは、すごく親しみやすかったです。自分の気持ちを偽ったりしない正直な方。仕事で分からない事があったら上司の方にすぐに質問、相談をする姿勢は、かわいい後輩として評価されています。カスタマーエンジニアとしてのきちんとした目的意識と謙虚な態度に、見習うべき点をたくさん発見させていただきました。

よく聞かれるのですが、初めから機械を直すのが好きではなかったんです。就職先を決めなければならない高校3年生の時、何となくやりたい事はあるのに現実とかけ離れていることが多くて、なかなか就職先が決まらずに悩んでいる状態でした。

担任の先生にも「大丈夫?」ってよく心配してもらいましたね。そんな時、たまたま参加した就職面接会で出会ったのが株式会社ナガツカでした。私の内申書を見て「話を聞きたい」と言われ面接を受けました。短い時間だったのですが、とても興味深い内容。この面接を通して「技術職に挑戦してみるのもいいかも」、「新しい自分をみつけるきっかけになるかも」と思ったんです。未知の世界だからこそ何が起こるか想像がつかない。「これって意外と楽しそうだな」という気持ちで入社を決めました。

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高校生活最後のクラスマッチ。卓球の敗者復活戦で見事勝利した直後の写真(写真左)

高校卒業すぐの入社ということもあり、はじめは社会人としての自覚は湧かなかったですね。ですが、先輩と多くの企業を訪問し、お客様とのやりとりを見ているうちに、自然と学生気分がぬけ、「自分は社会人なんだ」という自覚がでてきました。特に変わったなと思うのは、物事を冷静に考えられるようになったところです。

各案件に対し、安易な答えで迷惑をかけないために、深く考えるようになりましたね。高校生の時は、脈絡のない興味本位の行動が、目移りの原因を作っていました。今は何事にも、じっくりと腰をすえて、取り組んでいます。職場という環境のおかげで成長できたのだと感謝しています。

もう1つは人との会話の「聞き方の変化」です。自分が伝えたいことを分かりやすく話し、話す側の伝えたい内容をきちんと理解すること。それを実践できるプレゼンやコミュニケーションの社内研修があるんですね。研修を重ねる度に、話を聞いているつもりでも、「意思の疎通が意外とできていないんだ」と実感します。今では小さいことですが、お客様の目をみて相槌を打ち、繰り返し聞くことで、理解に対する集中力を高めています。

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失敗はたくさんありますよ。印象深いのは、お客様のご依頼で機械を直している時に、伝送部分に触れてしまい、電源が落ちちゃったんです。もっといえば、電源部分を私が壊してしまったんですね。当然機械は動きません…。上司に電話するとすぐ来てくれました。

説明や謝罪など、お客様にしなければならない対応も一緒にしてくれたのです。上司は、怒るのではなく、「こういう時はこうして、ちゃんと気をつけるんだよ」と優しく注意してくれました。私がまだ気にしていると、いろんなことばで、励ましてもらいましたね。「誰にでもあるんだよ」「昔は俺だってあったよ」「出入り禁止にされたこともあったんだよ(笑)」と言って、笑顔にさせてくれる気遣いに、すごく助けられました。

落ち込んでいる時に、支えてくれる上司の存在が無かったら、この仕事を辞めていたかもしれません。

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技術職は資格が必要と思われがちなんですけど、この仕事の場合、決められた研修を決められた期間受ければ、その機械を直すことができるようになるんですね。1年に1回、技術者のテストがあって、自分の持っている技術や成長を確認できるようになっています。新しい機械を導入した時には、メーカーが研修を開いてくれます。その内容は、実際に機械を分解して、その後元にもどす等…とにかく構造を叩き込まれます。

機械の構造を知っておかないと、故障や不具合の原因を把握することはできませんから。

それでも、原因が分からない時があるんです。その際は、先輩たちに聞いたりとか、一緒に行ってもらったりとかします。メーカーからのマニュアルも頼りになりますが、書面上の内容を現場で応用できた時に、経験値が上がるのです。経験の中での成長という感じでしょうか。

私は、技術職で入社しましたが、昨年の4月からは、お客様からの電話対応を中心としたデスクワークになりました。技術職の時の経験を活かして、故障や不具合の早期解決ができるよう心がけています。

また、社長も資格はとるようにと勧めてくれるので、パソコンに関する資格を積極的に取得していきたいと思います。

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この職場は、他社で働くのがありえない程、居心地が良いので、自ずと愛情や誇りを持ってしまいます(笑)。

働くということは、生きていく上で欠かせないことですし、人間関係も切り離すことはできません。社会人としての知識を習得していく試練の場としてこの環境の大切さを実感しています。

これからもバリバリ仕事ができる女性になりたいという理想像とともに、会社の仲間はもちろん、お客様からも「豊田さんだから大丈夫」、「豊田さんだからお願いしたい」と言っていただける人になりたいです。自分だからこそ必要とされる。そうして自分の魅力を引き出していきたいですね。

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先輩上司から一言

うちの会社は、部下や後輩へ仕事を頼む時に、「これをやって下さい」とは言いますが、あとは自主性に任せています。早くから仕事に目的を持ち、積極的に行動できる人材になって欲しいからです。もちろん難問は、フォローします。彼女は、仕事を頼んだ時、「できる。できない。」をはっきり言ってくれるんですよ(笑)。中途半端な取り組みをしない。だから、5年間一度も彼女を叱ったことはありませんね。

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