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【しごとコレクション】
自分に合いそうな仕事・興味の湧く仕事を集める
美容師アシスタント
やまだ ていじ
山田 貞治さん
23歳・土浦第三高等学校〜国際文化理容専門学校出身
- 3次産業
- Hope Vol.7
- 男性
- 美容
- 美容師アシスタント
- 茨城県南
あきらめなければ一生成長していける職業。大変な仕事だからこそ、やりがいがあって楽しい。
取材者からの紹介
今回取材したことを、「自分の仕事に対する気持ちを、再確認することができて良かった」と話してくださった山田さん。とても謙虚で穏やかで、真面目な方だなと思いました。そして一番印象に残ったのは、彼の向上心の強さです。「美容師は一生成長していける職業」だと語る彼からは仕事に対する熱意があふれていて、今後ますます仕事の幅を広げていかれるのだなととても頼もしく感じました。
美容師への強い憧れ、仕事の大変さを実感
中学生の頃おしゃれに興味を持ち始めた私は、ワックスで髪をセットしたり美容室にも行くようになって、自分の見た目が変わっていくことがすごく嬉しかったんですよね。その頃から、美容師ってカッコイイな、自分も美容師になりたいな、そう思うようになっていました。高校卒業後は美容師を目指し、東京の専門学校へ進学しました。都会で働く美容師への強い憧れもあったので、卒業後はそのまま都内で働くつもりだったんです。しかし最初に就職した都内のサロンは、数か月で辞めてしまいました。実際に働き始めると自分の時間があまりにも少なく、給料も安くて大変で、だんだん働くことがつらくなってきてしまって。今思うとお店の方針とか環境とかが、その頃の自分には合っていなかったのだと思います。
店長との出会い、自分を大切にしながら働ける
都内のサロンを辞めてからは茨城に戻ってきましたが、しばらくは美容師をやる気にはなれませんでした。でもその頃、今働いているこのサロンの店長との出会いにより、大きく気持ちが変わりました。「もう一度、美容師として働きたい」そう思えるようになったんです。店長は、私が今まで抱いてきた美容師のイメージとは全く異なりました。仕事に一生懸命なのはもちろんですが、それだけではなくプライベートも充実されていて、とても活き活きとして見えたんです。店長は「休みの日は思いっきり趣味に没頭することで、仕事にも集中することができる」そう話してくれました。仕事と趣味のバランスをしっかりとっていたんですよね。その考え方に私も同感でした。そんな店長に憧れ、縁あってまた美容師として店長の元で働くことになりました。
ここでは自分を大切にしながら働けます。一度は嫌になった美容師の仕事でしたが、今はまた好きな仕事になりましたね。
素直さと向上心をもつこと、一生成長していけるように
朝練をする場合は誰よりも早く出勤します。営業が始まると自分の時間はないので、朝早く来てテクニックを磨くことはとても大切な時間ですね。開店前の朝礼では本日の目標を言って、気持ちを引き締めます。当店の一番の目標は「お客様をかわいくする」こと。お店で素敵に仕上げるのはもちろんですが、お客様が自宅でもそのスタイルをキープできるようなスタイリングのコツなどもお教えしています。また営業が終わってからも練習をしてから帰ったり、帰宅してからも美容業界の情報誌に目を通してから寝るようにしています。
美容師はあきらめなければ一生成長していける職業だと思います。プロである以上、お客様に中途半端なものは提供できません。自分の中で大切にしているのは、素直さと向上心をもつことですね。たくさんの知識や技術を身に付けたり技術をレベルアップするには、自分の考えにとらわれることなく他者の考えを受け入れる素直さが必要だと思っています。
毎日の積み重ねが必要。大変な分、やりがいが感じられる
一見華やかに見える美容師の仕事ですが、実際には毎日の積み重ねが必要な地道な職業です。拘束時間は長いですし、ずっと立ち仕事なので体力的には大変ですね。でも経験を積むことによって自分が徐々に上手になっていることが実感できた時は本当に嬉しいです。例えば接客したお客様が、変わった自分の姿を見て笑顔になったり、練習でモデルをしてくれている方に「この前より良くなったよ」と言われるとやりがいを感じますね。たまに上手くいかずに壁にぶつかって落ち込むこともあるのですが、この仕事を選んだのは自分なので、できるだけ早く気持ちを切り替えて壁を乗り越えられるような努力をしています。
お客様のタイプは髪質や骨格、肌の色などによって何万通りにもなります。それに合わせ、お客様とのコミュニケーションの中からその人だけのオリジナルのヘアスタイルを一緒に作り上げていくことを大事にしています。
美容師に求められるものは大きく大変な仕事ですが、だからこそ成果や成長が実感できることも多く、やりがいがあって楽しいのだと思います。美容師をしている自分が好きですね。仕事以外の時でもファッション雑誌などを読んでいると、自分が実際にカットしているイメージが膨らみ、わくわくしてしまうんです(笑)。
働くことは生きる事、仕事を通して成長していきたい
「髪は女の命」ともいわれるように、髪の毛を美しく保っている女性はそれだけで美人に見えますし、ヘアスタイルは人の印象を左右する重要な要素でもあります。担当させていただいたお客様が帰られた後も、ヘアスタイルによってその方の生活が今まで以上に“ハッピー”になり、心からご満足いただけたら最高ですね。
私にとって働くということは生きること。働くことで自分自身が確立されますし、きちんとした生活が送れるのだと思います。今後もこの仕事を通して成長していきたいですね。そしてこれからは要望に応えるだけでなく、お客様にベストな提案ができる、その人の良さ・個性を最大限に引き出せられる、そんな美容師になっていきたいです。
先輩上司から一言
当店の一番の目標は「お客様をかわいくする」こと。スタッフはそれに向かって進んでいきます。やり方に縛りはありません。それは違うなと思う瞬間があっても、すぐに誰かが教えるのではなく、まずは自分で考えてもらうようにしています。人が成長していくためには“自ら考えて行動すること”が大切です。山田君は女性の目線に立って、どう説明したら伝わりやすいかを常に考え、人に思いやりをもって接することができます。真面目で一生懸命。朝も一番にお店に入り、練習もしっかりしています。期待するのは、自分のなりたい美容師になることですね。これからも理想像を追及していってほしいです。