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【しごとコレクション】

自分に合いそうな仕事・興味の湧く仕事を集める

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生活相談員

こばやし なおひと

小林 尚史さん

25歳・下館第二高等学校〜東北福祉大学出身

  • 3次産業
  • Hope Vol.7
  • 生活相談員
  • 男性
  • 福祉
  • 茨城県北

一方的に支えるのではない、自分も多くの人から支えてもらう、福祉の仕事。

取材者からの紹介

背が高く、見るからにスポーツマン。バスケットボールで鍛え上げた力強さと人に対する優しさを兼ねそろえた小林さんは、職員の方にも利用者の方にとっても、とても頼りがいのある存在。家族にも相談せず、今のお仕事に就くことを決めた小林さん。自分の気持ちに正直に、まっすぐ突き進んでいく、そして一度決めたことはあきらめずにやりぬくという姿勢に、今の若者には足りないといわれる“力強いエネルギー”を感じることのできる取材でした。

福祉の世界への興味、実際働いてみて感じたギャップ

うちは両親が共働きで、ずっとおばあちゃんに育ててもらっていたので、自然と「将来はお年寄りの方と関わる仕事がしたい」と思っていました。最初は施設というと、閉鎖的でどんよりしたイメージがありましたね。でも実際働いてみると、外出も多いですし、利用者のご家族の方との出会いもあって、それがとても楽しいですよ。そこはいい意味でギャップでした。自分の職業を大学の同級生などに言うと、「意外だね」とか「福祉の人に見えない」とよく言われます(笑)。でも自分では向いていると思います。人と接するのが好きな人や話すことが好きな人は、すごく楽しいと思いますよ。それと学生時代にやっていたバスケットボールの経験が、仕事をする上で活かされていると感じますね。バスケットボールは、みんなで協力し合わなければいけないスポーツですから。この職場にもいろんな専門職の方たちがいますし、お互いが尊敬し合わないとうまく回りません。協調性やハートの強さは、バスケットボールを通して身に付いたのかなと思います。

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大好きな祖母と(高校時代)

仕事をする上で大切なのは相手を第一に考え、敬うこと

普段の一日の流れとしては、朝は車で送迎を行った後、朝礼に参加して夜間帯の報告、一日の予定の確認をします。その後は利用者の方の対応や事務処理を行って、昼礼で午前中の出来事や今後の予定を確認します。午後は新しい利用者の方の契約や実態調査に行ったり、利用者の生活についてや今後の方向性を話し合う会議を行います。入居者一人ひとりの健康状態やその日の申し送りを常に行うため、ここでの仕事は情報交換が欠かせません。

相談員はどちらかというと利用者のご家族と接する機会の方が多いのですが、利用者の介護にも補助的に携わっています。生活相談員の仕事はオールマイティーなんです。利用者の方は人生経験の豊富な先輩ですから、相手に敬意を持って関わるようにしています。そして“相手を受け入れる”ということを心がけています。自分と価値観が違う方も多くいますし、性格も人それぞれです。それを受け止めることができないと、相談員という仕事は務まらないと感じています。皆さんお話好きの方が多くて、結婚のなれ初めとかをよく詳しく話してくれるんです。「結婚するときはまず私に見せなさい」と言われたこともありますね(笑)。

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送迎車の点検も大切です

衝撃的な体験、それを乗り越える力となるもの

もちろん精神的につらいこともあります。入居者の方が亡くなったときの気持ちの切り替えは難しいですね。社会人一年目のとき、一緒に歩いていた方の心臓がいきなり止まり自分の目の前で亡くなったり、初めて担当した方が突然の発作で倒れて、そのまま亡くなってしまうという体験をしました。他の職員と「こういう人だったよね」と、よく亡くなった方のことを振り返っています。時間がたっても、どこかでその人のことはずっと想っていますし、一人ひとりのことを忘れることはありません。

そういうことがあってもこの仕事を続けていきたいと思うのは、「ありがとう」と感謝されると、「頑張ろう」という気持ちにつながるからです。利用者の方にとっては、この施設が最後を迎える場所となるかもしれません。“そのときをいかにその人らしく迎えられるか”、そのような場面に携わることができるのは、この仕事のやりがいの一つだと感じています。精神的につらいこともありますが、利用者の方のくしゃっとした笑顔に癒されたり、励まされたりしています。たくさんの人の笑顔を見ることができるのは、この仕事の魅力ですね。人の笑顔って、仕事をする上ですごいエネルギーになるんですよ。支えているつもりなんですけど、逆に自分が支えられていると感じることも多いです。

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パソコンでの会議資料作成

誰かの役に立つために自分を成長させていく

仕事での失敗はよくありますね。自分がせっぱ詰まっている時など、適切な対応ができなくて相手を怒らせてしまったり、利用中止にさせてしまったり。落ち込むこともありますけれど、そんなときは職員の方に相談して頭の中を整理するようにしています。自分では考えつかないようなアドバイスがもらえますし、自分が成長していける機会にもなります。

「もっとこうすれば良かった」と後悔することはありますが、辞めたいと思ったことはありません。誰かの役に立ちたいという思いが強い。だから働いているのだと思います。茨城での就職を決めたのも、この仕事を通して自分が育った地元に何か恩返しをしたいと思ったからかもしれません。人の命に関わるお仕事なので、常にプレッシャーや迷いはありますけどね。

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技術や知識を身につけ頼られる人間になりたい

今はケアマネジャー(介護支援専門員)という資格を取るための勉強をしています。この資格を取れば、介護が必要な方の心身の状態に合わせて、各介護サービスの計画を立案できるようになり、介護職としてより広く深い仕事が可能になります。福祉や医療に関することはなんでも、積極的に専門の方に質問して技術や知識を身に付けようと努力しています。そうすることで、もっと信頼される、頼られる人間になりたいですね。

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利用者の方の笑顔に癒されます

先輩上司から一言

福祉の仕事は人しかいない職場なので、人柄が大事ですね。人間性、人に対する温かさがないとこの仕事は成り立たないですし、続きません。当然スキルも身に付け、一人前になってから現場に出て欲しいですが、マインドの部分の育成は最も重要です。小林さんはとても慎重で、よく自分で調べて業務に当たり、少しもおろそかにするところがないんです。必ず調べ上げてきっちり業務に当たり、真摯な態度で仕事をしています。いずれは法人を背負う人材だと思っているので、後進の指導にも期待したいところです。

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