2ch
【しごとコレクション】
自分に合いそうな仕事・興味の湧く仕事を集める
県職員(地域計画課)
ふじた やすひこ
藤田 康彦さん
25歳・水戸第一高等学校〜中央大学出身
- 3次産業
- Hope Vol.8
- 公務
- 男性
- 県職員(地域計画課)
- 茨城県央
茨城の幅広い魅力をより多くの人に伝えたい。
取材者からの紹介
学生の私にも親しみを持って接してくださった藤田さん。上司の方や同僚の皆さんからはもちろんのこと、地域計画課主催の講座やイベントでは参加された地域住民の方からも慕われる、明るく楽しいキャラクターをお持ちの方でした。またオンとオフの切り替えがとても上手な方で、取材中の談笑から仕事となると真剣な表情に一瞬で変化。“この気持ちの切り替えは社会人ならば当たり前のこと”と、働く姿を通して教えてくださった藤田さんは、真のイケメンでした!
「引き出そうとしなきゃ出てこない」「意識しないと伝わらない」。そんな当たり前のことに気付かされた取材・編集作業となりました。まずは相手に興味を持って接することと、意識して伝えようとすることの大切さを知ったので、今後も続けていきたいと思います。
人のためになる仕事がしたい
高校生くらいから職業選択肢の一つとして公務員を意識してはいましたが、大学3年生になって真剣に考えたときに、純粋に“人のためになる仕事がしたいな”と思ったんです。もちろん、どのような企業でも人のためになる仕事をしているとは思うのですが、企業の場合は良いサービスを提供するにも会社の存続を第一に考えなければならず、その点が肌に合わないなと思ってしまって…。それに私が就職活動をしていた時期は、リーマンショック直前のいわゆる“プチバブル”とでもいうべき時期だったので、稼ぎを上げようと金融関係に進む友人が多かったんですよ。そのような環境にいたからこそ、人のためになる仕事がしたいという想いが強くなって、「公共の福祉のために働こう」と決意しました。こうして公務員として働くことにしたわけですが、広い範囲を見つつも、地方自治体として住民との距離が近い位置での業務も行える県職員の仕事に魅力を感じて、最終的には地元の茨城に戻って県職員として働くことに決めました。
頑張る人を応援
今やっている仕事は一言で言えば「地域振興」なんですが、地域の活性化は住民自身の手で行うことが大切ですので、茨城のために頑張っている人を応援することも含んでいます。例えば、「いばらき地域づくり人材育成講座」や「いばらきイメージアップ大賞」という事業を通して、いろいろな地域づくり団体の方々を支援したり、茨城のイメージアップに貢献した人や団体・企業などを表彰したりしています。また、イメージアップ大賞では、“鹿島アントラーズ”や“ロック・イン・ジャパン・フェスティバル”のように誰が聞いても分かるものを大賞に選出している一方で、地域で一生懸命頑張っている人たちを応援させていただくため、奨励賞も設けています。これまでに、いろいろな方々を表彰させていただきましたが、多くの受賞者の方から「県民一人ひとりの活動に対して県が目を向けてくれて、表彰してもらえるなんて。本当に良かった!」と、ものすごく喜んでいただいています。こういうことが県民の喜びにつながって、活動を応援できているんだと思うと、この仕事をやっていて本当に良かったなという気持ちになりますよね。
やりがいのある仕事
入庁して数年で「いばらきイメージアップ大賞」のような大きな仕事を任され、プレッシャーに感じてしまうこともありました。でも、大きな仕事を任せてもらえるのは大変光栄であり、やりがいもあります。自分が携わった仕事の一部が新聞やテレビなどのマスコミに取り上げられて、より多くの県民の皆さまに茨城の魅力が発信できたときには、喜びもひとしおです。
このほか、地域活性化に向けた先進的な取り組みを行う際に、国から規制緩和などの支援を受けることができる「構造改革特区制度」の窓口も担当しています。実際に事業を動かすのは相談に来ていただいた方々ですが、申請が認められるよう、相手の立場に立って相談に応じることを心掛けています。
また、非常に多くの方々と仕事をしていますので、県内外問わずたくさんのつながりができるところも県職員の魅力かもしれません。
茨城の幅広い魅力を、より多くの人に伝えたい。
入庁して最初の配属が下水道課だったのですが、専門的な仕事でしたので、特別茨城の魅力を深く知ることはありませんでした。今の課に来て改めて、茨城には資源が眠っているということや、茨城について知らないことばかりだったということに気づかされましたね。せっかくいいものがあるのに、あまり人々に知られてないのがもったいないとも思うようになりました。今では色々知っているのでたくさんお話することができますが、この立場にいなかったら多分一生知らずに終わっていたんじゃないかなって思うことも多いですね(笑)。だから、せっかく知ることができた「海もある、山もある、自然もあるのに都会もある。お米もお蕎麦も何でもおいしい!」という幅広い茨城の魅力を、県内外のたくさんの人、特に若い人に知ってもらって、茨城に来てもらいたい。地域を動かすにはどうしても若い力が必要になってくるので、今後は特に若者を取り込む努力をしていきたいですね。
最近では、TwitterやFacebookなどのSNSを活用した情報発信が、県庁全体で積極的に行われています。また、私自身も個人のFacebookページなどで茨城のいいところやいいものを自然と発信するようになりました。業務を通して、知らず知らずのうちに愛県心が芽生えているのかもしれませんね。
縁あってせっかく巡り合えた仕事ですので、今目の前にある「茨城の魅力を若い人たちに知ってもらう」という目標と、「人のため・公のために働く」という自分の信念を時々振り返って確認しつつ、これからも県民の役に立ち続けられるような業務を日々行っていきたいです。
先輩上司から一言
県では入庁以降、実務の経験を積みながら様々な業務課題に対応できるような人材を育成しています。その一つとして階層別の研修があり、県民の皆さまに奉仕する県職員として必要な基本的素養を身に付けられるようになっています。また、県民の皆さまの視点に立って仕事をすることが大事ですので、現場に学ぶことは非常に大切です。彼はやる気もあって明るく、何事にもチャレンジ精神旺盛です。初心忘るべからずで、現場重視で真摯に仕事に取り組んでいってほしいと思います。今後も経験をどんどん積み重ねて、素晴らしい県庁マンとして頑張ってほしいですね。