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【しごとコレクション】
自分に合いそうな仕事・興味の湧く仕事を集める
ウェディングプランナー
うえき まみ
植木 舞美さん
23歳・日立第二高等学校〜駿台トラベル&ホテル専門学校出身
- 3次産業
- Hope Vol.9
- ウェディングプランナー
- 冠婚葬祭
- 女性
- 茨城県央
常に初心を忘れず、最高の結婚式をつくりあげたい。
取材者からの紹介
笑顔が素敵でとても親しみやすい雰囲気の植木さん。初めは緊張していた私も、楽しくインタビューをすることができました。なかでも、目を輝かせて結婚式での感動のエピソードを話す姿が印象的で、ウエディングプランナーという仕事に対する熱い想いが伝わってきました。これからも、結婚式でたくさんの感動を作り上げていってほしいと思います。
テレビで見て感動
高校時代からウエディングプランナーに憧れていましたが、進路を考えるまで保育士になるか、プランナーになるかをずっと迷っていました。それまで私は、結婚式に行ったことはなかったのですが、テレビで放送されていた結婚式の特集を見てとても感動したんです。「あんな感動の場に常にいられるお仕事ってすごく素敵だな」と思いました。それでプランナーの専門学校に行くことを決めたのです。
結婚式は一人で担当
結婚式の当日は、担当のプランナーが一人でスタッフに全ての指示を出します。私一人の指示でみんなが動くので、間違った判断をするとスケジュール通りにいかなくなってしまいます。最初の頃は、判断が遅いと先輩から指敵を受けることもしばしばでした。式の担当は自分一人なので、責任は重大ですね。また、結婚式当日になってゲストが到着していないなど、予定外の事態が起こることもあります。その時に正しい判断をすることが、最初は難しかったです。新人の頃は、式の一週間前ぐらいになると、そこから緊張してしまって眠れなかったこともあります。
結婚式がない日は、基本的には打ち合わせ(毎月何組ものお客様との打ち合わせをしています)とブライダルフェアのご案内、打ち合わせをした内容を事務所でパソコンに入力したりもします。また、結婚式の進行表を作ったり、引き出物の発注をしたりするので、式がない日でも仕事がたくさんあります。
一生に一度
「結婚式は一生に一度」。だからこそ、私たちの責任はとても大きいです。ちょっとしたミスが新郎新婦やご関係者の方々にとっての苦い思い出になってしまいます。引き出物やクロス、ペーパーアイテムの発注や演出、席次の名前など全てを担当するのですが、一つでも抜けていたら大変なことになります。何をやるにも、確認を徹底してやっています。
打ち合わせで一番心がけていることは、やはりお客様とコミュニケーションをとることです。コミュニケーションがとれていないと、お二人の本音を聞き出せないですし、壁があるままだと、挙式に悪影響をあたえてしまう場合も出てきます。
難しいのは、お客様の要望をそのまま受け入れて進行表をつくっているだけではだめだということです。そのままではおかしな結婚式になってしまうような時は、プロとして客観的にアドバイスをします。また、不可能なご要望もありますが、それを無理とは言わずにご対応するのも我々の使命です。お客様の目線に立ち、あらたなご提案で、それ以上の魅力を感じて、納得していただくこと。まさにプランナー冥利につきる瞬間ですかね。
責任感で変わった
憧れてプランナーになりましたが、仕事の良い面しか見えていなかった…働くにつれて現場の厳しさを実感する日々がはじまるんです。辛いことの方が多かったですかね。毎朝の掃除にしても、ちょっとしたほこりや、いすのズレまで「えっ、こんなに!?こんなにしなきゃいけないの?」とはじめの頃は思っていました。でも今は違います。そこまでこだわって掃除をする理由がはっきり分かるんです。新郎新婦さんの一生に一度という晴れのステージ、時間も、何百万というお金もかけてくださっています。その特別な日は、日常的な空間ではいけないんです。
その意味でも、入社当初よりも責任感は随分変わりましたね。最初の頃は自分のことに精一杯で、周りに目が届きませんでした。でも今は、例えばお花が一つでも枯れていたり、少しでも傷んでいたら、すぐ気付いて即対応することができます。そのようなことの積み重ねで全体を見る目がパワーアップしたというか…。責任感が増すにつれて見る場所(見えなかったものが見える)や見方が変わってくるんです。そういう空間づくり一つでも自分の成長を実感しています。
毎回感動できる
ウエディングプランナーの魅力は、やはりそのお二人の最高の瞬間を、一番近くでお手伝いすることができて、感動を共有できることです。こんなに毎回毎回感動できる仕事ってなかなかないと思います。すごく大変なことも多いですが、担当の結婚式を終えると達成感もあり「ああ、やっぱりこの仕事が好きだな」と思います。数ある感動の中で、特に心に残っていることがあります。結婚式の中で「最後に感謝の気持ちを伝えたい人がいます」と言って私の名前を呼んでいただいたときは、とても嬉しかったですね。よいお手伝いができて良かったって、号泣してしまいました。経験を重ねていくと、慣れという甘えから自分自身を見失っていくこともあるかと思います。常に初心を忘れずに、「最高の結婚式を創る」というぶれない気持ちで、より多くのハッピーに関わっていければ幸いです。
私の強み・底力
「諦めない気持ち」が強みであり、底力だと思います。仕事は楽しいことばかりでなく、大変なことも多くあります。何度も壁にぶつかり、くじけそうになったときもありましたが、「私なら出来る」「まだ出来る」そんな根拠のない自信と、自分に負けたくない思いで乗り越えてきました。この気持ちが私を成長させてくれるのです。経験の積み重ねで壁の高さも変わってきます。その意味でも、また少し一歩成長したかな、と感じるようにもなり、以前の私よりも更に強くなれたと思います。