オープンキャンパスでの運命的な出会い

高校生の頃は夢などが何もなくてやりたいことが見つかっていませんでした。これからどうするかと考えていた高校3年生の時に、友達に東京にあるホテルの専門学校のオープンキャンパスに誘われて、そこに一緒に見に行きました。そこでフロントの方の立ち振る舞いに憧れて、「私は絶対ホテルで働く」と思いました。そして専門学校に入り、実習でロビーアテンドをするベルガールという役割を体験しました。その際に、私がチェックイン対応をしたお客様に、チェックアウト時にお会いして「ありがとうございました。あなたの接客が良かったのでまた来ます。」というように言ってもらえたことがとてもうれしかったです。このことも、この仕事に就くきっかけの1つになっています。

フロントに留まらない幅広い業務

フロントとして、宿泊のお客様のチェックイン・チェックアウトをしたり、ロビーであれば宴会・結婚式でのお客様のご案内や、宿泊のお客様をお部屋までご案内したりしています。裏の事務所で宿泊の予約や電話対応をしたりもしています。フロントはお客様から電話を最初に受けるところなので、結婚式・レストラン・宿泊の予約など様々なものに対応します。時にはホテルの周辺の観光地やお店を尋ねられることもありますので、その時には食べたい料理などをお聞きして、お店を紹介したりご要望がある時はお店の予約をしたりもします。なんでも屋さんみたいな感じですね。
また、「ホテルテラスザガーデン水戸」では部署がフロントであってもヘルプという形で宴会、結婚式の披露宴でサービスをしたりもします。1日に何組も結婚式が入っている場合の時間の調整もフロントが行っています。結婚式当日というのは、新婦さんにとって自分が主役になれる一番大事な日です。でもそんな日に他の新婦さんと会ってしまったら、その気分が崩れてしまいます。そのために、他の新郎新婦と会わないように調整をして、時間が押さないように時計とにらめっこして調整しています。このような様々な業務をすることで、たくさんのことを日々学んでいます。

フロントでの苦悩

仕事で大変なことは、クレームを受けた時です。一番大変だったのは、海外のゲストがいらっしゃった時に料金を間違えて少なくいただいてしまったことです。クレームには至らなかったのですが、ミスをしてしまい、海外だったのでお金をどうすればいいのだろうという思いでいっぱいになりました。結局上司に対応してもらって、電話でやりとりをして海外からお金を送っていただいたのですが、それが私の社会人になって初めて犯した大きなミスだったので、責任を感じてとてもつらかったです。
このようなミスは繰り返さないように、再三のチェックを怠らずに何度も確認したり、ミスをしてしまったらその内容をメモにとるようにしています。そして、同じミスを絶対にしないようにそれを何度も見返すようにしています。

常にお客様目線で

お客様のニーズに応じて対応するように工夫しています。チェックイン時にビジネスマンやリピーターの方だったら、説明は手短にして素早く手続きをするようにしています。一方で、初めての方やご家族でいらしている方には、客室やレストランの場所、営業時間の他、客室の備品などの情報をゆっくり説明するようにしています。あとは、初めての方でも急いでいるという雰囲気が感じ取れたら、説明を手短にするようにしています。お客様のニーズに応えられるように、臨機応変に対応することを意識しています。

将来を考えるみなさんへ

私は専門学校の時、実習の合間に友達と旅行に行ったり、ホテルに行ってラウンジでアフタヌーンティーをしたりしていました。旅行に行っていろいろなホテルを回っている時に、スタッフが先にドアを開けてお客様をお通ししたり、少しでも何かを探している様子を見かけたら「ご案内いたします。」とスマートに接するなどの接客をみてすばらしいと感じました。その経験を基に今でも歩き方、立ち姿勢などを参考にしています。また、アフタヌーンティーについてラウンジの方に質問すると何でも答えてくださって、その時にホテルの方は幅広い知識を持っているということを学びました。このような学生時代のいろいろな経験が今に活かされています。みなさんにも若いうちに遊んでいろいろなものを見ていただいて、その中で学ぶものがたくさんあるのでそれを活かしていただきたいです。サービス業はすごく大変な仕事ですが、それ以上にやりがいを感じられると思います。自分に合う仕事を見つけるのは大変だと思うのですが、あせらずに自分に向き合っていただきたいと思います。

会社概要

当社は、茨城県内で4つのホテル・結婚施設を運営する「株式会社長寿荘」という会社です。
私たちが創業以来目指してきたのが、茨城県内におけるホテルの“1st Call Company”。
「お客様から一番最初に声をかけていただける」、
そんな存在でありたいというのが、私たちの想いです。

私たちの施設をご利用いただいたお客様全員が笑顔で帰っていただけるよう、
これからも「記憶に残るおもてなし」を提供し続けていきます。