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【しごとコレクション】

自分に合いそうな仕事・興味の湧く仕事を集める

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ヘアメイク

たぐち まゆみ

田口 真由美さん

茨城理容美容専門学校出身

  • 2015年
  • 3次産業
  • ヘアメイク
  • 女性
  • 専門・技術サービス
  • 茨城県央

好きなアーティストと仲良くなりたい

取材者からの紹介

はじめは「うまく話せるかわからない」とおっしゃっていた田口さんでしたが、ヘアメイクに関する質問をするととても丁寧に分かり易く答えてくださいました。笑顔でヘアメイクの話をする様子から、このお仕事が本当に好きで楽しんでいるというのが伝わってきました。

わたしがこの仕事に就きたいと考えたきっかけは、中学生のときに好きなアーティストのプロモーションビデオを見たことです。その中で、アーティストとヘアメイク担当の方が仲良くしている姿を見て、「ヘアメイクの仕事に就けばわたしもあのアーティストと仲良くなれるのではないか」と思いました。それを両親に話すと「ヘアメイクをするなら美容師でもいいんじゃないの?」と言われ、中学校の職場体験では美容室に行きました。その後、高校を卒業し美容室に就職して、働きながら専門学校に通い美容師免許を取得しました。

美容室で働く中で、わたしは美容室で行うカット・パーマ・カラーではなく、ヘアセットが好きと言うことに気付き、自分の好きなことと仕事との差異を感じ、美容室を辞めました。一時は美容から離れた仕事をしようかとも考えていました。しかし、「やっぱりヘアメイクがやりたい」と思い仕事を探していたところ、求人にあった「思い出作りのお手伝いを一緒にしましょう」という言葉に強く引かれ小貫写真館を選びました。

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勉強し続ける

写真館の主な仕事としては、七五三・成人式・卒業式・ブライダルの写真撮影等があります。その中でわたしが担当している仕事の内容は、写真館を利用する人のヘアメイクと着付けを行うことです。撮影用のヘアセットは美容室で行うものとは異なり、髪の毛一本一本に気を配る細かいものです。後れ毛が一本出ているだけでも写真を撮ったときにはっきり写ってしまうため、きれいに見えるようにヘアセットをしなくてはなりません。また、成人式のヘアメイクの際には、流行のヘアセットやメイクの注文をいただくことがありますし、着付けも行います。

ヘアメイクは流行の変化が速く、現在の流行は何なのか常に勉強する必要があり大変です。このような写真館特有の仕事については、ここに就職してから勉強しました。小貫写真館では月に一回講師の方を招いて講習を開いているのでそこで学んだり、わたし個人では時代に合わせたヘアメイクをインターネットで調べたり、知り合いの美容師と情報を交換したりしています。また、休日に出かけた際は人間観察をして「なんでこの人はこの髪型でこの服を選んだのか」などを考えています。

※ヘアメイク:写真を撮るために、服装に合わせて髪型をセットしたり、化粧を施したりすること。

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喜んでもらいたい

わたしがこの仕事をしていて失敗したと感じた場面は、「似合うようにしてください。」と頼まれたときに「わたしが思うその人の似合うイメージ」と「お客様が思う似合うイメージ」が異なり、完成したときに「なにか違う。」と納得していただけないということです 。ヘアメイクが終了した際、お客様に鏡を持ち後ろの髪型などを「これでいいですか」と確認してもらうのですが、納得されているお客様は「いいです!」と即答してくださるのですが、納得していないお客様は「…いいです」と間があいてから返事をします。そのときに、何か違うと感じているのだなと残念に思います。そうならないために、「似合うようにしてください。」と言われたときでもお客様の好みを聞いたり、アップにしたいのか下ろしたいのか聞いたりして、できるだけお客様のイメージに合ったヘアメイクができるようにしています。 また、写真館に来館されたときの服装や髪型を見て、その方の好みや系統を考えます。

この仕事のやりがいはお客様に喜んでもらえることです。ヘアメイクは、特別なときに受ける非日常的な体験だと思います。そのような特別な場面に関われること、また、お客様の「こうしたい」と思う願いに沿って納得がいくヘアメイクをして、本人やご家族の方に喜んでいただけると嬉しいです。例えば、成人を迎える娘さんとお母さんのヘアセットを担当した際、ご本人同士が持っているヘアメイクのイメージがかみ合っていないと言うことがありました。そのとき、わたしはお二人の意見を聞き着物の雰囲気を考えヘアメイクを行いました。すると娘さんとお母さんがお互いに喜んでくれ、私もとても嬉しく、心に残る体験となりました。

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美容師免許が必要です

写真館でヘアセットの仕事を行うためにもっていたほうがいい資格は美容師免許です。写真館でのヘアセットでは髪をカットすることはしませんが、髪の毛を触りお金をいただくという仕事をするために美容師免許は必要です。メイクだけを行うなら特に必要な資格はありませんが、きちんと専門学校等で勉強をすることが必要です。

自分に負けない

この仕事をする上での心構えは、自分自身に負けないことです。技術を習得したり、現代の流行に合ったヘアメイクをしたりするためには、常に勉強することが必要です。だから、「遊びたくても練習しなきゃ。」という状況になった時、いかに自分に負けないでいられるかが重要になります。美容という仕事が好きで、常に勉強することを楽しめるという人がこの仕事に向いていると思います。

田口さんにやって欲しい

「小貫写真館には田口さんがいるから、田口さんにヘアメイクをしてもらいに行こう」と思ってもらえる存在になりたいです。また、小貫写真館の写真が好きだからということに加え、田口さんにやってもらいたいというお客様ができれば最高です。

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視野を広げる

いろんなものに興味を持ち、いろんなことをやっておくといいと思います。成人式の撮影の際に二十歳の学生と話をすると、やりたいことがないというのをよく耳にします。だから、自分が興味のない分野にも踏み込んでみたり、旅行に行ってみたりアルバイトをしてみたりすると、その中からやりたいことが見つかることもあるかもしれませんし、多くの人と出会えるチャンスになります。また、社会人になると時間に余裕がなくなります。だから、学生時代にしかできないことをたくさんして、有意義な時間を過ごしてください。

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会社概要

茨城県随一の歴史の中で育まれた「実績」と「信頼」、常に時代を追い続ける確かな「技術」。明治25年の創業当初から皆様に愛される写真館として、クオリティの高いサービスを提供することを心がけています。フジフィルム営業写真コンテスト金賞の代表小貫久史をはじめ、実績あるカメラマンと経験豊かなスタッフ一同、常に感謝の心を持って、お客様のご来店をお待ちしております。「家族写真」があなたの宝物になりますように…。

会社名 株式会社小貫写真館 パセオヌエボ
設立 明治25年
従業員数 40名
資本金 1,000万円
代表取締役 小貫 久史
事業内容 スタジオ写真(七五三、成人式、家族写真など)の他、ブライダル、スクール撮影など
ホームページ http://www.onuki.tv/