弊社は経営理念に「親切に徹し、和を尊ぶ」と掲げております。親切と和の精神を重んじてお客様におもてなしをするというのはホテル業・サービス業であれば当たり前に感じるかもしれませんが、「お客様だけでなく従業員同士もこの理念を大切にしながら働いていこう」という社風が当社にはあります。そして、お客様にベストな施設と料理、サービスを提供して最高にご満足して帰っていただく事、それを実践し続けて地域1番店の地位を確立していく事を使命として働いています。

つくばという土地柄、観光のお客様よりも近隣の研究機関や国際会議場などの訪問でいらっしゃるビジネス利用のお客様が多いですが、地元企業の式典や宴会でのご利用、地元の方の結婚式も数多く執り行っております。過去には皇室の方々のご利用もありますのでそういったノウハウの蓄積もあり、昨今でもVIPの宿泊や晩餐会を執り行う事もございます。つくばという地域に根差しながらも、世界に“おもてなし”を発信していけるようなホテルを目標としています。

私は現在総務部に所属し、主に採用を担当させて頂いています。当社では4月の入社式後にまず新入社員研修があり、3か月後に3ヵ月研修、半年研修、1年研修という感じで教育プログラムが組まれており、それらの研修も全て担当しております。新卒採用に加えて中途採用やパート・アルバイトの採用も行っておりますので、採用に関する業務は1年中行っていますね。社会保険から雇用契約などの手続き一式、人事関係の仕事以外にも給与計算や発注業務、社長のスケジュール管理も行っています。私だけではなくてどこのホテルの総務でも同じ様な所が多いと思うんですけど、現場はお客様主義ですから、人手が足りなかったりトラブルが起こるとまずは総務に電話がかかってきます。駆け込み寺みたいですね（笑）。

新入社員の皆には「街を歩いていて道に迷っている人がいたとしたら、真っ先に声をかけられるような表情や振る舞いを普段から出来る人を目指そう」っていつも話しています。具体的には第一印象をよくする事なのですが、『第一印象を制する者がサービス業を制する』とも言われているので、新入社員研修では笑顔の練習も徹底して行います。

また、接客中は当たり前ですけど「お客様も誰も見ていない時でも笑顔でいましょう」と教えています。ホテルは時間と空間を売るお仕事なので、その空間の中に立っている自分も商品の1つですから、しかめっ面でパソコンを淡々と打つんじゃなくて、少し口角を上げた状態で仕事をする。私達はエンターテイナーですから、いつもお客様に見られているという心構えでいなくてはいけないんですね。それが身についてくると街でも声をかけられるようになってきます。つまり、街を歩いていて人に声をかけられやすい人はサービス業に向いている人なんです。