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【The TOP ~社長の仕事~】

社長って普段どんな仕事しているの?

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社会福祉法人 翠清福祉会 常務理事

こうでん くによし

向殿 邦芳さん

57歳・広島皆実高校~茨城大学出身

  • 2015年
  • 3次産業
  • 男性
  • 福祉
  • 茨城県央

誰もが安心して暮らせる老後を作りたい

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取材中、照れたような表情をのぞかせながらも介護という仕事について熱く話してくれた向殿さん。「日常全てが失敗の連続」と言うように、常により良いものを追い求めていく姿勢は私たちにとって見習わなければいけないものであり、自身の仕事の魅力について話す様子を見て、とても素敵な方だと思いました。

利用者も職員も安心できる環境を目指して

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私の仕事は、大きくいえば全般です。例えば、現在行っている新規の事業を今後どのように発展させていくか考えたり、介護の現場で起きているさまざまな問題やクレームへの対応、施設の仕組み作りなどがあります。クレームとは利用者が100人いれば200個は存在すると思います。その中でも事実に基づくものもあれば、基づいていないものもあります。そのため、事実を明らかにした上でそれぞれの利用者さんのお話を聞き、利用者さんの要望に対して私たちができる限り近づけていくということを行います。

また世の中にはさまざまな法律がありますが、もちろんそれら全てを把握して意識しながら働くというのは難しいことです。ですから、意識しなくとも仕組みが整っていることで、自然と法律を守ることができる労働環境を目指しています。例えば、最近導入されたマイナンバーの管理方法や、職員と利用者のプライバシーの保護など、安心して働き続けることのできるような職場作りや仕組み作りを行っていくことを心がけています

社会の下支えができることが介護の魅力

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現在、社会では20代から60代といった幅広い世代の人々が働いています。そういった働き盛りの人たちも、自身の両親や配偶者の両親などの介護をすることになると、身体的にも精神的にも負担が重なり仕事に思うように打ち込むことができなくなります。しかし私たちが介護という分野で、みんなが安心して仕事をして社会生活を営むことのできるベースを作ることによって、ご家族の方も仕事や生活に打ち込むことができ、巡りめぐって茨城県や日本全体の経済の下支えとなっているのだと思います。その一端を担うことができるということは非常に魅力的だと思います。

介護の難しいところ

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介護の仕事には、人を相手にしている以上、必ず『死』という別れがやってきます。利用者さんと関わっていく中で、『本当にありがとう』という言葉をいただいたり、『できることが増えましたね!』と利用者さんと喜びを共有することができる瞬間があります。しかし、その喜びが大きければ大きいほど、死の別れは辛いものになります。あまりこういったことは表に出てこない面かもしれませんが、「別れ」とは介護を語るうえでは取り除くことのできない要素であると思います。

また、この仕事をしていくために必要なことは、事実であるのかそうでないのか、主観と客観をしっかり区別するということです。介護は24時間365日継続して行うため、現場でも職員の間での情報共有が大事になってきます。例えば、『利用者のAさんが落ち込んでいる様子だった』と伝えた時、『事実は何なのか』『そう考えた根拠は』と考えることが必要です。自分自身が思ったことと実際に起きたことを区別して考えることで、より正確に利用者さんの状態を理解することができるのではないかと思います。

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