当社は賃貸アパートやマンションなどの不動産（土地と建物や木などの定着物）を管理する会社です。ここ近年アパートやマンションなどの賃貸物件は過剰供給状態で、まだ十分に人が暮らしていけるような空き家や空室が増加しています。空室があると大家さんは収入が入らず困りますし、空気が入らないと建物は傷んでしまう。しかし、部屋を借りたい方も希望条件や金額がありますよね。だから私たちは実際にその物件を見て、借り手のターゲット層(学生や単身者、ファミリー等)に合わせた広告や設備のリノベーションを大家さんに提案します。特にリノベーションに関しては、ターゲット層によって好まれる条件が変わりますし費用もかかりますから、その後の費用対効果も考慮して綿密に打合せをします。もちろん、入居して頂いたらそれで終わりではなく、建物の管理やトラブル対応など、大家さんの代わりに借り手のお客様に快適に暮らしていただくお手伝いをするのも私たちの仕事です。

不動産…土地とその土地の建物や木などの定着物のこと
リノベーション…既存の建物に改修工事をすることで、新築時とは違う機能を付随させたり、建物の価値を高めること。

営業として仕事をしてきたので、基本的にはお客様の対応をする営業の仕事が一番好きです。しかし、会社を興して人を雇用していくと「どうしたら社員さんがより働きやすくなるのか」というような経営者としての知識が必要となるため、経営や福利厚生に関する知識を日々学んで実施しています。例を挙げると、当社ではこだわりを持って朝礼に取り組んでいます。家を出る前に夫婦喧嘩をしてしまったり、子供にきつい事を言ってしまうなどのアクシデントがあった時、出社してそのまま他の社員さんと冷静に接したり仕事ができるかと言ったら私は出来ないと思います。だから朝礼をする。主に挨拶と礼、企業理念の唱和をするのですが、とにかく大きな声を出して、それまでの出来事を一旦リセットして、仕事に集中出来るようにします。それに加えて、社員同士お互いが「今日一日よろしくお願いします」と握手をします。人間は本心と違うことを言える生き物ですが、肌と肌を触れ合ったり顔を見ることで、調子がいいのか悪いのか、元気なのか不機嫌なのか、少なくとも感じることはできます。そのため、社員さん達が朝出社してきた時に必ず握手できるように、私の机は社員入口の真横においてあります。

美味しい物を食べたりいい車に乗ったり、自分が楽しむということはもちろん大切ですが、それを一人でやっていてもつまらないですよね。人間って『人と人との間』にいるので、人が介在しないと嬉しいとか楽しいとかは感じないんですよ。私の場合、「社長になりたい」と思ってスタートしましたが、それを認めてくれる家族や家内、社員さんや取引先があって初めて「自分が生かされているな」「ありがたいな」と感じることができるんです。だから社員さん達の事は一番に考える様にしています。社員さんが幸せに楽しく働けなかったら、お客様に本当の意味でのサービスやおもてなしは出来ません。社員さんのサービスやおもてなしによってお客様に笑顔になって頂けたら、「自分達がちゃんと付加価値を与えられたのだな」と感じられるし、仕事に満足感を持ってもらえる。それらが広い円となって周囲に普及していってほしいと思います。