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【The TOP ~社長の仕事~】
社長って普段どんな仕事しているの?
社会福祉法人オークス・ウェルフェア 理事長
かしむら しげる
鹿志村 茂さん
- 2016年
- 3次産業
- 男性
- 福祉業
- 茨城県北
“いつでも帰ってこられる場所”を作りたい
当法人の主な事業分野には特別養護老人ホームやデイサービスの運営を行う高齢者対象の分野と障害者支援施設を運営する障害者支援分野、あとはこども園や子育て支援センターを運営するこども子育て分野があります。2016年4月にオープンしたおーくす船場こども園は幼稚園と保育園両方の機能を備えつつ、同敷地内には学童クラブと子育て支援センター、病後児保育室も併設されています。現在でも最大6年生までの幅広いお子さんをあずけて頂けますが、私共が目指しているのは中学生や高校生に成長したお子さんにも来て頂ける施設を作る事です。社会福祉法人なので法律で定められている枠組み内で事業展開をしていますが、中学生・高校生向けの施設はそういった枠組み外で、地域貢献的に手掛けていきたいと考えています。法律では取り上げられていませんが、既存の学校の枠組みでは合わないお子さんもいらっしゃいますから、そういったお子さんに来て頂ける場所として私共の施設があれたらいいなと考えています。一般的に保育園や幼稚園って小学校に就学するとつながりが途切れて、通りかかれば「ここに通っていた」って思い出すことがあっても実際に行くことはあまりありませんよね。それを、私共の場合は“その子が望めばいつでも帰ってこられる場所”にしていきたいのです。 園の方針に“みんな違っていていい”というのがあって。みんなと同じことが出来なくてもその子が劣っているわけではないし、むしろ優れている部分もたくさん持っていたりします。多様な人間がいて“こそ”の社会を守りたい。当法人はこういう方針ですが、小学校の先生達にはそれをよしとしてくれる方ばかりではないので、小学校に上がって全く違う方針の中で『居場所がない』と感じてしまったり、中学校や高校に上がってからそういう状況になる事もあり得るので、「卒園したらうちは関係ないです」ではなくて、継続的に関われるようにしていきたいですね。
子どもの興味に応じていく
採用の面では当法人のチラシとかHPとかを見て、概要を理解した上で応募してもらいたいですね。よく知らないで入社すると後で「思っていたのと違った」となって離職につながるじゃないですか。だからなるべく「当法人はこういう所です」と言うのがしっかり伝わるように採用向けのチラシやHP等を作っています。それらを見て会社説明会にお越しいただいたらより詳しく会社の内容をお伝えして、それから応募するか決めて頂く感じですね。保育の分野には本当に様々な方針がありますから、例えば小学校受験のための幼稚園・保育園でスクール形式の授業に取り組んでいきたいという方は当法人には合いません。当法人では日常生活の中で『子ども自身が興味を持ったことに応じていく』というやり方でやっておりますので、その子が何かに興味をもったならそれに関しては小学校中学校の知識でも可能な限り伝えて、本人自ら考えてもらいたいです。今まで知らなかった事でも、知らなかっただけでやってみたら実はすごく興味を持つかもしれないので、その子が好きじゃない事も無理強いはしないけど最初から排除もしない、そんなやり方でやりたいという人が来てくれると嬉しいですね。かつ、これからの日本では高齢者が増えて子供が減るという中で、私共の果たす役割はとても大きく、今まで以上に存在意義が大きくなってくると思います。『明日はどうなるのか、どうしていきたいのか』を一緒に考えていける人と働いていきたいです。