「二〇三九年の真実」1999年　落合信彦著

2039年に全資料の封印が解かれる、アメリカ合衆国の「ケネディ大統領暗殺事件」の真実に迫った本です。小さい頃からずっと落合信彦さんの本を読めと父に言われてきて、「世界っていうのは平和じゃねえんだぞ」と言い聞かされてきました。落合さんは紛争地帯にも直接行き、実際に見たことを本にしているので、「こういう本を読んで狭い視野じゃなくてもっと広い視野を持て」と。タクシードライバーだった父は夜の繁華街等で人と人とのもめごとを数多く目の当たりにしてきたので、世の中にはきれいじゃない事もたくさんあるってことを伝えたかったんだと思います。この本を読んで「日本ってとんでもなく平和な国なんだな」とすごく実感させられて、「この平和の中でどういう風に物事を考えて生きていくべきなのか」と考えさせられました。今の人生観にとても影響を与えてくれた本ですね。

学生の皆さんには、社会に出ることを恐れないでほしいなと思います。ほとんどの人が社会人になって真面目に働けているので。辛い時や苦しい時もあるけど、自分の成長を実感する瞬間もあるし、社会に自分の仕事が形になって残ったり、生きがいや楽しさを感じることも当然あります。恐いからやらないではなく、まずやってみてもいいんじゃないかな。当り前な事ですが、社会に出ても困ったら手を差し伸べてくれる人はいるし、社会人になったら全部1人でやらされる、突き放されるとかそんなことは無いです。社会に出たら仕事や生活の問題を全て1人で解決しなくてはいけないということではないので、そんなに恐がらないでほしいですね。