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【突撃!採用担当】

採用の仕事から求める人物像までを徹底調査!

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美和木材協同組合 専務理事

おおもり ゆたか

大森 豊さん

65歳・茨城県立緑岡高校~東京教育大学出身

  • 1次産業
  • 2016年
  • 林業
  • 男性
  • 茨城県北

山仕事から地域貢献まで幅広い取組み

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木材協同組合と言うと木製品を扱っているのかと誤解されがちなのですが、木の植え付けから、下刈り、間伐、素材生産とか、林業関係の仕事は全部やっています。
それに加えて、当組合の特徴として企業のCSR活動支援もしております。ピジョンさんとかアサヒビールさんなど5社からご依頼を受けて、緑化活動を支援しております。

他にも、美和地域では平成24年から木の駅プロジェクトをスタートしているのですが、始まった当時から私達も参画してお手伝いさせて頂いています。具体的に何をしているかと言うと、美和地域の農家さんが間伐した低質材(曲がった材木や節だらけの材木)を引き受けて、それをおが粉にして販売しています。引き受ける際に持ってこられた材木を材積計算して、それに合わせてこの地域だけで使える『モリ券』という地域通貨を出してるんです。地元の材料を買い取って、地元専用の通貨を出して、それを地元で使ってもらう。そうすると、地元の商店街も潤いますよね。

最近は、地域で住宅周辺の支障木で困っているという相談が結構多く来ているんですよ。木が大きくなって日影になる、葉が落ちる、木は大きくなるとそういったマイナス面も出てきますから当組合では「切ってくれませんか」という要望にも積極的にお応えしています。

山仕事だけじゃなくいろんな取り組みをしているのが当組合の特徴ですね。

実は若い人がたくさん活躍している職場

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林業というと「お年寄りがやるもの」「きつい・汚い・危険」といったイメージがあると思うのですが、今は機械化が進んでどんどん若い人が入ってきているんですよ。伐採以外はほとんど機械を操作して行う仕事ですので、最近では若い人が機械操作に興味を持って入ってくる事が増えてきました。そのため、当組合の平均年齢は36歳です。若い人の方がボタンとレバーには慣れている世代ですから、作業を覚えるのがやはり早く、操作も非常にうまいんですよね。昔はこういう機械はなかったので体力勝負の仕事でしたが、機械化が進んで作業も安全になりました。ただ、機械化が進んだことで仕事内容は前よりも難しくなってきたと思うんですよね。

現場ごとに仕事の内容も違いますし、木1本1本の性質も違いますからその都度取り組み方が変わってきます。実は画一的ではなくて、現場ごとに頭を使って自分で考えて行動しなきゃいけない仕事なので、社員にはいつも考えて動く事を意識するように伝えています。また、機械を使うことによる危険性もあるので、安全指導には非常に重きを置いて取り組んでいます。

まずは基本の“木を切る”ところから

林業協会で新人を集めて1年目、2年目、3年目ごとに行う研修があるので、そこで伐採の基本を学んで頂きます。その後は現場で先輩から直接指導してもらいながら、まずはチェーンソーで木を伐採する事から入り、木をきちんと切るという林業の基本を覚えて頂きます。

現場の地形や太さ、傾き方、どの方向に倒すかによって1本1本、木の切り方が変わってきますから、機械を操作する前に基本作業としてしっかり覚えてもらいます。下手すると木が割れちゃったりして使い物にならなくなるので、実はすごく大変で重要な作業で、感覚を習得するのには数年はかかりますね。その人の性格にもよりますが、ただ同じ事をやっている人と、少しずつ考えながら取り組む人と、成長にはやはり差が出てきますね。

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