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【The TOP ~社長の仕事~】

社長って普段どんな仕事しているの?

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笹島沙恵書道教室 代表取締役

ささじま さえ

笹島 沙恵さん

28歳・茨城県立水戸第二高等学校~大学芸術学部美術学科卒業

  • 2015年
  • 3次産業
  • 女性
  • 専門サービス
  • 茨城県央

私の目の前の人が幸せになって、その気持ちを共有できることが魅力

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海外などでパフォーマンスを行ったりする書道家として、また子どもから大人まで幅広く教えている習字の先生として、さらに大学の非常勤講師としてと、幅広くご活躍されている笹島さん。「人とのつながりを大切にしたい」と語るように、書道教室では生徒さんとの会話を大事にしている様子が伺えました。笹島さんの書道に対する想いを聞き、書道という日本文化がもっと多くの人々に広まっていくといいなと感じました。

書道と関わる仕事がしたい

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私は5歳の頃から書道を習っていて、教えてもらっていた先生に憧れていたこともあり「いつか習字の先生になりたい」という思いがずっとありました。しかしそれがいつなのか具体的な時期は決まっていませんでした。その後、文系の大学へと進学してしばらく書道から離れていた時に就職セミナーに参加したのですが、その時自分が将来就職している姿というのが想像できなかったんです。悩んだ末に、私は原点である書の先生を訪れてみました。先生が子どもたちに教えている様子や書道教室の雰囲気といったものを肌で感じたときに、「私はやっぱりこの仕事がやりたい」と強く思ったんです。

その後は、書道の先生として生徒さんに教えるためには何が必要か考え、経験と書の知識を身に着けるため、3年生から芸術学部書道コースに編入することを決めました。

教室と生徒さんが何よりも大切

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現在の仕事内容としては、中目黒と水戸の2か所で経営している書道教室の運営や、お菓子やゲームのタイトルのロゴを書いたり、お客さんを前にその場で書を書くパフォーマンスなどを行ったりしています。パフォーマンスではパーティーや舞台に呼んでいただいて、バイオリニストやギタリストの方が演奏する音楽に合わせて書くということもあります。昨年はマレーシアに行ってパフォーマンスをしたり、大学の非常勤講師として教えたりとさまざまな活動をしました。

書道教室では、生徒さんの疑問に答えながら書の基本を教えたり、書の創作の指導を行ったりしています。書で悩みや疑問を持っていた生徒さんが、上達して書きたいように書けた瞬間の笑顔をその場で見ることができる。それがとても嬉しいですし、大きなやりがいだと感じています。私にとって、教室と生徒さんはとても大切なものであり、私の原点ですね。

書道家と書道の先生になるために

書道家とは、『何年書道をやっていなければいけない』というような明確な定義がありません。プロである以上、それ相応の技術や知識などは求められると思いますが、極端にいうと「私は書道家です」と言ってしまえば誰でもなれてしまうものです。しかし書道の先生として教えていくのであれば、書道の会に所属して師範をとるなど、身に着けるべきものはたくさんあります。小さい頃から書道をやっている必要はありませんが、技術を習得するための期間や努力は必要になってくると思います。例えば私の場合、パフォーマンスやロゴ制作のお仕事もしているため、生徒さんに「パフォーマンスをやったりロゴを作ってみたい」と言われた時に経験をもとに多くの事を教えることができます。

この仕事を始める前は、「自分で書くところを見せて、それをまねて書いてもらおう」と漠然とした考えでいましたが、実際には言葉にして足りない部分を伝えていかなければなりません。書き方にも多くの種類があるため、知識や自分自身の経験が非常に大切になってくるんだな、と日々感じています。

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